種子植物
種子植物 イネ科
種子植物 イネ科
ミズタカモジ
Elymus humidus (Ohwi et Sakam.) A. Love, Agropyron humidum Ohwi et Sakam.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 全国的に非常にまれな植物で、府内では自生地、個体数ともわずかである。 |
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形態 | 水田周囲にはえる多年草。稈は下部倒伏し、下部の節に新苗を生ずる。これが翌年株となって生育する。穂はほぼ直立し、成熟すれば穂全体が脱落する。カモジグサの仲間はそれぞれよく似て、外見からの区別は容易ではない。上記形態に加えカモジグサからは内穎の上半部に翼がないこと、タチカモジやアオカモジからは内穎は護穎と同長であることで区別できる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)117、日本イネ科植物図譜(平凡社)426-427 |
分布 | 本州、九州、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域南部。 |
生存に対する脅威 | 水田開発(圃場整備を含む)。 |
必要な保全対策 | 外見が雑草そのものであるため、稀少種と気づかれぬまま開発され、絶滅へと追い込む。圃場整備や宅地化など、開発に際しては詳細な生物調査を行なうべきである。稀少なものであるため、施設で系統保存を図るなどの方法を考える段階にある。 |
執筆者 津軽俊介