種子植物 ミズアオイ科
ミズアオイ
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 一年草で、発生は年による変動が大きく、水田を耕起した後などに突発的に発生を見ることがある。府内では非常にまれとなり、現状では絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 水田や湿地にはえる一年草。葉は心形で長さ5~10cm、全縁。根生葉の柄は長く、10~20cmで、茎葉の柄は短く5~10cm。花序は9~10月頃、茎の先に頂生し、葉よりつき出て多数の美しい青紫色の花を付ける。花は径2.5~3cm。雄しべは6個、うち5個は小さく葯は黄色、1個は大きく葯は青紫色で花糸には1個の凸起がある。同属のコナギでは茎は短くて直立せず、花序は短くて葉柄の基部にあるのに対して、本種では長い茎が直立し、花序は葉より長くつき出て多数の大きな花が付く。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)59、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)171 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、ウスリー。 ◎府内の分布記録区域 京都市域南部、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 河川・池沼の開発、湿地の遷移、農薬汚染、生活排水の流入など。 |
必要な保全対策 | さまざまな要因が複雑にからんでおり、一つの施策では解決できない。工事後などに、土中に埋もれていた種子が地表に現れて発芽し再生することがある。発見されたら、施設で系統保存を試みる段階である。 |
執筆者 田中徹