種子植物
種子植物 ユリ科
種子植物 ユリ科
ヒメユリ
Lilium concolor Salisb.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 府内の中丹、南丹の山の自然草地に採集記録が残っているが、1957年以来情報が得られず絶滅のおそれが高い(村田 1999b)。 |
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形態 | 山地にはえる多年草。茎は高さ30~80cm。葉は多数付き、線形で長さ5~10cm、柄がない。葉縁に半円形の突起がある。花は6~7月、上向きに開く。花被片は倒披針形で長さ3~4cm、朱赤色で濃色の斑点がある。花粉は赤色。花が上を向いて咲き、小型で、花柱は子房より短いなどの点が本種の特徴である。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)40、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)127、京都植物24:91(写真) |
分布 | 本州(東北南部以南)、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、アムール。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 園芸用の採集、植生の遷移、草地の開発などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | 山の草地を開発、整備する際には詳細な調査が必要である。とくに山頂部の自然草地に遺存している可能性がある。 |
執筆者 田中徹