種子植物
種子植物 ホンゴウソウ科
種子植物 ホンゴウソウ科
ウエマツソウ
Sciaphila secundiflora Thwaites ex Benth., Sciaphila tosaensis Makino
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 府内では採集記録が非常に少ない。古くは中丹地域で知られていたが、1993年南丹地域のヒノキ林(植林)下で採集された。個体数は少なく、現状では絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 林床の下の落葉の間にはえる腐生の多年草。茎の高さ6~10cmで、ほとんど分枝しない。葉は鱗片状で長さ約3mm。花期は7~9月。総状花序は長さ1~4cmで、上部に雄花、下部に雌花を付ける。花被は紫紅色で深く6裂する。果実は径約2mmの球形の集合花となる。ホンゴウソウに似ているが、花序は小花柄が短く、穂状で分枝しない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)19、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)389 |
分布 | 本州(中部以西)、四国、九州、沖縄県、小笠原、台湾、中国香港、タイ、マレーシア、パプアニューギニア、太平洋諸島、スリランカ。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(現状不明)、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 森林の伐採、植生の遷移が減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | きわめて小さい腐生植物なので、森林環境のわずかな変化に影響されることが考えられる。広範囲にわたって生育環境を維持する必要がある。 |
執筆者 田中徹、光田重幸