種子植物
種子植物 ホロムイソウ科
種子植物 ホロムイソウ科
ホロムイソウ
Scheuchzeria palustris L.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 府内では分布域が局限され、しかも世界での分布南限に当たる。個体数も少ない。 |
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形態 | 地下茎は横に這い、節から少数の根を出す。高さは果期に10~25cm。葉は細長い円柱形で3~4個立生し、先には小さい穴がある。花は6月頃に開き、花被片は6、おしべ6、3個のめしべがあるが、小さくて目立たない。果期には3個のめしべが卵形にふくらみ、長さ6~7mmとなる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)8、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)401 |
分布 | 本州(京都府以北)、北海道、朝鮮半島北部、サハリン(樺太)、シベリア、ヨーロッパ、アメリカ大陸北部。 ◎府内の分布記録区域 京都市域。 |
生存に対する脅威 | 湿地の埋め立てや開発。 |
必要な保全対策 | 池の富栄養化の防止と水質の酸性を維持する必要がある。 |
特記事項 | 亜寒帯の湿地にはえる小さい多年草であるが、府内の一部に生き残っていることは、最終氷期にはこのあたりまで亜寒帯の環境があったことを示している。生育地は、本種も含む深泥池生物群集として、国の天然記念物に指定されている(文化財保護法)。 |
執筆者 村田源