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ウラボシ科
カラクサシダ
Pleurosoriopsis makinoi (Maxim. ex Makino) Fomin
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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選定理由 | 原生林の樹幹や岩肌に着生する種類で、繁殖力も弱い。 |
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形態 | 夏季一時的に落葉する多年草。根茎は細長くコケ中を這い、まばらに葉を出す。葉面は卵状長楕円形から卵形、ほぼ2回羽状になり、まばらに褐色の粗毛がある。ソーラスは長楕円形で、包膜はない。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)64、240 |
分布 | 北海道から九州まで。中国大陸中・北部、アムール地方。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域(現状不明)、南丹地域、京都市域、山城地域(まれ)。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 | ヒメサジランなどと同様に、空中湿度の確保が不可欠。川沿いの自生地は特に重点的に保全する必要がある。産地は公表しないほうがよい。人工繁殖は難しい。 |
特記事項 | イワトラノオなどのチャセンシダ科に一見似ているが、カラクサシダは葉に粗毛を散生し根茎は横走するから、区別は容易である。 |
執筆者 光田重幸