シダ植物
ウラボシ科
ウラボシ科
ヤノネシダ
Leptochilus buergerianus (Miq.) Bosman, Neocheiropteris subhastata (Baker) Tagawa
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
---|---|
2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内ではもともとややまれで、園芸上の需要もあり、近年減少傾向にある。 |
---|---|
形態 | 常緑性の多年草。根茎は細長く這い、葉をまばらに出す。栄養葉は3角状卵形で、基部がやや広く張り出す。胞子葉は狭楕円形から広いネクタイ型。ソーラスは丸く、葉の裏面に点在する。地面を這う葉には通常はソーラスを付けず、樹幹などに這い登ると付けはじめることが多い。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)268、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)159、234 |
分布 | 本州(房総半島以西の暖地)、四国、九州、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域、京都市・乙訓地域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 空中湿度の低下、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 産地は公表すべきでない。森林環境を保全することが重要。適地での繁殖力は強い。 |
特記事項 | ヌカボシクリハランがもっともよく似るが、京都府からは未知。クリハランははるかに大型で、葉の側脈は裏面で黒く色づき、連結したソーラスを交じえる。 |
執筆者 光田重幸