シダ植物
ウラボシ科
ウラボシ科
ヒメサジラン
Loxogramme grammitoides (Baker) C. Chr.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 原生林の樹幹や岩膚に着生する種類で、繁殖力は弱い。園芸採集もある。 |
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形態 | 常緑性の多年草。根茎は細長く、コケ中などを這う。葉は単葉で全長3~8cm、倒卵形から狭倒卵形、中肋は顕著に表面に隆起する。根茎上や葉柄基部の鱗片は、暗褐色膜質。ソーラスは線形で、通常急角度で中肋に接して付く。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)275、 |
分布 | 北海道(ごくまれ)、本州(北部ではごくまれ)、四国、九州、朝鮮半島、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市・乙訓地域、山城地域(まれ)。 |
生存に対する脅威 | 空中湿度の低下、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 空中湿度さえあれば、比較的乾燥に耐える。川沿いの産地は、特に保全上重要。園芸採集も見られるので、産地は公表すべきでない。 |
特記事項 | サジランはより大型で、葉の全長15~30cm、根茎上や葉柄基部の鱗片は灰褐色から薄墨色。イワヤナギシダは鱗片が赤褐色、葉はやはり大きくなる。 |
執筆者 光田重幸