シダ植物
イワデンダ科
イワデンダ科
ウスバミヤマノコギリシダ
Diplazium deciduum N. Ohta et M. Takamiya, Diplazium mettenianum (Miq.) C. Chr. var. tenuifolium Sa. Kurata
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
---|---|
2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 原生林や深いスギ林に自生するが、一部で極端に減っている。 |
---|---|
形態 | 夏緑生の多年草。根茎は長く地中を這い、葉をまばらに出す。葉は三角形から卵状三角形、草質で柔らかい。羽片は中~深裂し、特に最下のものは大型で深く切れ込む。裂片は鋭頭。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)253、新日本植物誌 シダ(至文堂)375 |
分布 | 本州中部以西、四国、九州。まれである。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、山城地域(現状不明)。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下、シカの食害。 |
必要な保全対策 | 原生林や深いスギ林の林床に見られ、水捌けのよい腐葉土質の斜面を好むから、周辺の環境を含めて保存することが望ましい。 |
特記事項 | ミヤマノコギリシダは狭卵形~狭三角形の葉で、やや厚い紙質、最下の羽片はきわだって大きいことはなく、常緑性。また、二次林にもよく出現する。しかし充分に発育していないものは、しばしば識別困難である。 |
執筆者 光田重幸