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イノモトソウ科
ナカミシシラン
Haplopteris fudzinoi (Makino) E. H. Crane, Vittaria fudzinoi Makino
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 産地が大変少ないが、局地的にはかなり残っている。 |
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形態 | 常緑の多年草。岩上や樹幹に着生する。根茎は短く這い、葉を密に出す。葉は長さ25~40cm、幅3~4mm、厚い紐状で、表面に2条の溝がある。ソーラスは中間生。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)130、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)169、260 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域(京都市北部)。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 | 深山や原生林の岸壁および樹幹に着生するもので、移植や人工繁殖は難しい。周辺を含めて、森林環境を保全するのが最良であろう。 |
特記事項 | クラガリシダが外観でもっともよく似るが、表面の溝は1条。シシランは葉が薄く、溝はやはり1条、ソーラスは辺縁生。シシラン類は、現在はイノモトソウ科のメンバーに変更された。 |
執筆者 光田重幸