シダ植物
イノモトソウ科
イノモトソウ科
ハコネシダ
Adiantum monochlamys D. C. Eaton
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内ではもともとまれであるうえに、園芸採集の危険にさらされている。 |
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形態 | 常緑の多年草。根茎は斜上から匍匐し、葉を密に出す。葉は3回羽状、狭三角形から3角状卵形。小葉は倒3角状卵形から扇形、ソーラスを1個ずつ付ける。葉軸は紫褐色~赤褐色で光沢がある。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)125、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)65 & 174 |
分布 | 本州から九州、朝鮮半島南部、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域(現状不明)、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 園芸採集、造成工事、空中湿度の低下、崖の自然崩落。 |
必要な保全対策 | 具体的な産地は公表すべきでない。石灰岩・緑色岩などの崩落しやすい岸壁に着生することが多く、工事にあたっては注意が必要。移植や栽培は困難。湿度さえあれば、乾燥には比較的耐える。 |
特記事項 | ホウライシダ(府内に逸出)は通常2回羽状複生で、ソーラスは各小葉に2~4個ず付く。クジャクシダは葉が鳥足状に分岐し、全体で広い扇形になる。 |
執筆者 光田重幸