シダ植物
ウラボシ科
ウラボシ科
アオネカズラ
Goniophlebium niponicum (Mett.) Bedd., Polypodium niponicum Mett.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 府内ではきわめてまれなうえに、園芸採集が多い。 |
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形態 | 夏に一時落葉する多年草。灰緑色の根茎が岩上を這い、大きな群落をつくる。葉は全長15~40cm単羽状深裂、表裏ともに細かい軟毛で密に覆われる。夏の終わりから初秋に新葉が展開し、胞子は冬から春に熟す。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)278、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)156、242 |
分布 | 本州(東北南部以南)、四国、九州、中国大陸南部。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域(絶滅)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 園芸採集、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 | 石灰岩地や緑色岩地にはえる傾向がある。産地は公表せず、周辺の環境を維持することが望ましい。 |
特記事項 | エゾデンダ類とは遠縁であることがわかり、現在では別属になっている。国内にはタイワンアオネカズラ、アマミアオネカズラを産するが、九州南部以南である。オシャグジデンダは葉の表面はほぼ無毛(葉裏にはまばらに軟毛がある)。 |
執筆者 光田重幸