シダ植物
イワデンダ科
イワデンダ科
フクロシダ
Woodsia manchuriensis Hook.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では、現在自生地は2か所であり、個体数も少ない。 |
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形態 | 夏緑性の多年草。岸壁などに着生し、葉は長さ6~25cm、薄い草質で2回羽状中裂~深裂。葉柄は短くて、関節を持たず、葉軸とともに折れやすい。ソーラスはやや辺寄りに付き、包膜は丸い袋状で、頂点が不定に破れる。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)226、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)76、261 |
分布 | 国内では北海道から九州までの冷温帯域を中心に見られるが、暖地ではまれ。アムールから済州島にも知られる。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、南部地域(絶滅に近いが、調査不充分) |
生存に対する脅威 | 空中湿度の低下、森林伐採。 |
必要な保全対策 | 通常石灰岩や緑色岩の岸壁に見られ、遺存種の性格がある。繁殖が遅く、性質もデリケートであるから、周辺部の環境を含めて保全するのが最良である。 |
特記事項 | 特異な形の包膜と短い葉柄に気をつければ、他種と間違うことはない。 |
執筆者 光田重幸