シダ植物
イワデンダ科
イワデンダ科
ハコネシケチシダ
Cornopteris christenseniana (Koidz.) Tagawa, Cornopteris hakonensis Nakai
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では稀少で、石灰岩や緑色岩地を中心に遺存的に見られるのみ。 |
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形態 | 多年草であるが、地上部は冬に枯れる。葉は大きく、葉身は長さ40~60cm、幅35~50cm、3回羽状複生、3角状卵形となる。葉裏にほぼ単細胞性の毛がある。ソーラスは長楕円形で、短い。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)242、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)133 & 192 |
分布 | 本州(秋田県以南の温帯中心)、四国、九州、済州島。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、シカの食害。 |
必要な保全対策 | 現状をそのまま保全する。根茎で繁殖し、増殖率はよいほうである。シカ害のひどい地域では、保護柵の設置が望ましい。 |
特記事項 | イッポンワラビとシケチシダとの雑種起源とされる。胞子で繁殖することがわかっている。片親のイッポンワラビは、府内には産しない。府内には完全無毛に近い型もある。 |
執筆者 光田重幸