シダ植物
ハナヤスリ科
ハナヤスリ科
ナガホノナツノハナワラビ
Botrychium strictum Underw., Japanobotrychium strictum (Underw.) M. Nishida
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | もともと稀少であったが、近年激減し、シダの食害も加わって近年では見なくなった。 |
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形態 | 地上部が冬枯れする多年草。地上部はほぼ水平に展開する1枚の葉と、直立する葉状茎からなる。葉は2~3回羽状深裂し、小羽片の裂片は狭楕円形で円頭から急尾頭。小羽片の基部は無柄で、裂片から流れる翼がある。胞子嚢は直立する葉状茎に付き、全体的に細長い。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)69、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)30、219 |
分布 | 北海道から九州(温帯域中心)、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(絶滅に近いが、現状不明)、南丹地域(絶滅に近いが、現状不明)、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下、シカの食害。 |
必要な保全対策 | デリケートな性質をもった種類であり、周辺部を含めて現場の環境を維持するしかない。シカ防護柵の設置が望ましい。 |
特記事項 | 府内では、石灰岩・緑色岩地域に分布している。 |
執筆者 光田重幸