5.市場でみられる「脚落ち」銘柄と投機との関係
市場に水揚げされる雄ガニには、様々な銘柄があります。「大」、「中」、「小」など甲羅の大きさの違いから区分けされていたり、「1本落ち」、「2本落ち」とか「短足」といった銘柄を目にします。
ところで、このような「1本落ち」や「短足」などの銘柄はどうして生じるのでしょうか?もちろん脱皮の過程で自然に落ちてしまうこともありますが、実は混獲、投棄されることがかなり影響しているようです。混獲されたカニは、他の漁獲物の圧力や選別の際にトロ箱などの下敷きになり、脚を欠損しています。カニがたくさん混獲されたときには、選別が終わった船上には、カニの脚があちこちに散らばっています。
脚が1本欠損することにより、商品価値は半減してしまいます。資源を有効に利用するためには、最終的に漁獲するまでは混獲しないように努めることが必要です。
|
Copyright (C) Kyoto Prefecture. All Rights Reserved.