平成24年第1週、京都府の定点当たりのインフルエンザの報告数は、平成23年第52週の1.79から平成24年第1週の3.53とほぼ倍増しています。全国的にも増加傾向が続いています。
なお、現在検出されているインフルエンザウイルスの大部分はA香港型で、インフルエンザ(H1N1)2009は極く少数です。
また、例年に比べマイコプラズマ肺炎の報告が多くなっています。
原因菌は、Mycoplasma pneumoniaeという特殊な細菌で、発熱、痰を伴わない咳などで発症し、頑固な咳が続くことがあります。Mycoplasma pneumoniaeには、ベータラクタム系という細菌感染症治療にしばしば用いられる抗生物質が無効で、治療にはマクロライドなどが使われます。マイコプラズマ肺炎は、「オリンピック病」と呼ばれ夏期のオリンピックの年に4年周期で流行を繰り返していました。
しかし、2000年以降は4年毎の周期は見られず、報告数は増加傾向にあり、特に昨年は急増しています。4年周期で流行していた理由や、周期性が無くなり増加傾向にある理由はよく分かっていませんが、近年の特徴としては原因菌としてマクロライドという抗生物質に抵抗力をもったがMycoplasma pneumoniaeが8割方を占めるようになったことが挙げられます。
インフルエンザなど呼吸器への感染症が増えるこの時期、手洗い、うがい、咳エチケットを心掛けましょう“お口をカバー、手を洗いグマ”。
(1月16日更新)
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分類 |
報告 |
1類感染症 |
報告がありません |
2類感染症 |
結核が2件報告されました |
3類感染症 |
報告がありません |
4類感染症 |
レジオネラ症が1件報告されました |
5類感染症 |
劇症型溶血性レンサ球菌感染症が2件報告されました |
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