KYOTO地球環境の殿堂 ホーム > 表彰式&国際シンポジウムの案内 > 第9回表彰式&国際シンポジウムの開催結果について
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更新日:2018年8月22日
世界で地球環境の保全に著しい貢献をされた方々を顕彰する「KYOTO地球環境の殿堂」において、第9回の殿堂入り者として選ばれた、ミゲール・A・アルティエリ氏、マーガレット・アン・マッキーン氏、デニス・L・メドウズ氏の表彰式及び記念講演等を下記のとおり開催しました。
国際シンポジウムの開催結果については、ページ下段の過去の開催結果よりご覧ください。また、国際シンポジウムの詳細については、国立京都国際会館の広報誌「ICC Kyoto 2018春(PDF:2,565KB)」に詳しく掲載していただけましたので、ご紹介させていただきます。
日時:平成30年2月10日(土曜日)午後1時から午後2時15分
・会場:国立京都国際会館 メインホール(京都市左京区宝ヶ池)
・内容
▽オープニングアトラクション(サキタハヂメ氏【ミュージカルソー(のこぎり)演奏家/作曲家】)
▽殿堂入り者表彰式(認定証授与、記念品贈呈)
▽殿堂入り者記念スピーチ
- ミゲール・A・アルティエリ 氏
- マーガレット・アン・マッキーン 氏
- デニス・L・メドウズ 氏
・定員:1,000名 ※参加無料
【殿堂入り者】
ミゲール・A・アルティエリ(Miguel A. Altieri)1950年生 アメリカ合衆国
【カリフォルニア大学 名誉教授】
チリ大学で農学を専攻し、コロンビア国立大学で修士号を取得、米国フロリダ大学で昆虫学の博士号を取得する。
1981年にカリフォルニア大学バークレー校の農業生態学の教授に就任し、30年以上教鞭を執っている。2017年7月には農業生態学の名誉教授に就任した。
国連開発計画(UNDP)の持続可能な農業に関するプロジェクトの総括コーディネーターや国連食糧農業機関(FAO)世界農業遺産のアドバイザーも務めている。
230本以上の研究論文、様々な言語に翻訳されている20冊以上の書籍、そしてラテンアメリカでの実践を通して、専門分野としての農業生態学の確立に貢献している。
ラテンアメリカでは、農業生態学の原則である持続可能な農業の実践によって、資源に乏しい小規模農家を支援している。
マーガレット・アン・マッキーン(Margaret Anne McKean)1946年生 アメリカ合衆国
【デューク大学 名誉教授】
政治経済学者。専門は所有権論。共有資源の管理等の研究をする「コモンズ研究」の第一人者。
1974年に米国カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得する。
東京大学社会科学研究所に留学時に日本の「入会権」について研究し、研究成果を欧米に紹介した。その研究がきっかけで米国科学アカデミー共有財産部会のメンバーとなり、世界の共有財産の研究ネットワークの構築に尽力した。
コモンズ研究で2009年にノーベル経済学賞を受賞した故エリノア・オストロム博士(第2回KYOTO地球環境の殿堂入り者)の研究は、日本のコモンズである「入会地」に大きな刺激を受けていると言われている。
1989年にエリノア・オストロム博士らと国際コモンズ学会を立ち上げ、その後、会長も務めた。
デニス・L・メドウズ(Dennis L. Meadows)1942年生 アメリカ合衆国
【ニューハンプシャー大学 名誉教授】
米国カールトン・カレッジを卒業(化学専攻)、米国マサチューセッツ工科大学で経営学の博士号を取得する。
1972年発表のローマクラブへの報告「成長の限界」のプロジェクトリーダーを務め、経済成長が環境問題に及ぼす影響に警鐘を鳴らした。
3つの大学で35年以上教鞭を執り、これまでに、招聘研究員として4カ国に滞在、講演等でも40カ国以上訪問している。また、環境教育への貢献として、4つの名誉博士号を得ている。
エネルギー、環境、持続可能な発展に関する問題について、精緻なコンピューター・シミュレーション等を設計し、企業、大学等でのトレーニングプログラムとして世界中で使われている。
主な著書に『成長の限界(1972)』、『限界を超えて(1992)』等がある。
日時:平成30年2月10日(土曜日)午後2時30分から午後5時
・会場:国立京都国際会館 メインホール(京都市左京区宝ヶ池)
・内容
▽殿堂入り者記念講演
- ミゲール・A・アルティエリ 氏 動画(外部リンク)
- マーガレット・アン・マッキーン 氏 動画(外部リンク)
- デニス・L・メドウズ 氏 動画(外部リンク)
▽パネルディスカッション
《パネリスト》
- ミゲール・A・アルティエリ 氏(殿堂入り者)
- マーガレット・アン・マッキーン 氏(殿堂入り者)
- デニス・L・メドウズ 氏(殿堂入り者)
- 知花 くらら 氏(モデル・女優・国連世界食糧計画(WFP)日本大使)
《コーディネーター》
- 阿部 健一 氏(総合地球環境学研究所 教授)
・定員:1,000名 ※参加無料
知花 くらら 氏(モデル・女優・国連世界食糧計画(WFP)日本大使)
1982年生まれ。沖縄県出身。
多数の女性ファッション誌でモデルを務めるほか、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で女優デビュー。
自然体な内面やファッションセンスは、女性から強い支持を集める。
また、国連WFP日本大使としてアフリカやアジアなど食糧難の地域への現地視察を行い、日本国内で積極的に現地の声を伝える活動を行っている。
阿部 健一 氏(総合地球環境学研究所 教授)
1958年生まれ。総合地球環境学研究所教授。専門は環境人類学・相関地域研究。
これまでアジアを中心に、人と自然の関係性に関わる臨地研究を行ってきた。
主な共編著に『Extreme conflicts and tropical forests』(Springer、2007年)、『GOOD EARTHS: Regional and Historical Insight into China's Environment』(京都大学学術出版会、2009年)、『生物多様性 子供たちにどう伝えるか』(昭和堂、2012年)など。
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