中丹広域振興局

トップページ > 地域振興 > 京都府中丹広域振興局 > 中丹地域医療構想調整会議(第1回)(平成27年10月22日開催)の審議概要

ここから本文です。

中丹地域医療構想調整会議(第1回)(平成27年10月22日開催)の審議概要

開催日時

平成27年10月22日(木曜日)14時から16時

開催場所

京都府総合教育センター北部研修所

出席名簿

出席者名簿のとおり

審議の概要

(1)中丹地域医療構想調整会議の設置について

事務局から、資料1により説明
→設置要綱第4条の規定に基づき、互選により、京都府中丹広域振興局健康福祉部長が議長に選出された。

(2)地域医療構想について

事務局から、資料2により説明

(3)平成26年度病床機能報告(平成26年度末まとめ)について

事務局から、資料3により説明

<主な発言>

昨年度は機能の分類の定義が曖昧であり良くわからないままに報告した。今年については病床機能分類の境界点を参考にするため、より現実に近い形の報告になる。
●点数による定義づけが不明確であった。また、救急救命病棟の位置づけを加味した為、前年度からは大きく変わる内容になる。

(4)将来の医療需要と医療提供体制について

事務局から、資料4により説明

<主な発言>

(構想区域について)
●中丹地域の特に問題であるのは福井県・兵庫県の圏域があることが大きな問題となる。資料の流出入の数字について正確性に疑問もある。医療需要が実際より低く見積もられることが不安である。
●地域連携パスなどが浸透してきて、機能分化・連携が中丹でも進んできており、周りの環境によって自分の病院の立ち位置が変わってくる。特に北部は、公的な病院が中核的な役割をもっており、公立病院の立ち位置により自分の病院の立ち位置も大きく変わる。

(中丹地域において推計値に加味しなければならない特殊要因)
●臨床の場で肌で実感することは、住民の経済力がじわじわと下がってきており、これが医療需要に影響する段階にまできている。自己負担を賄えきれない、貧困が進み、医療機関にかかれない人が増えていると思う。こうした現実を事実として受け止めることが必要ではないか。
●県境に関する患者の流出入の問題を中丹としてどう考えるか。また、中丹と言っても距離があり、地理的な分布についてどういう戦略を立てるかが雛形として与えてもらうとディスカッションしやすくなる。地域の固有のニーズや問題を議論するのが筋ではないか。
●中丹地域の医療は完結型といわれているが、実情はかなり苦労している。そのあたりを加味し、策定部会には北部としてどうするか訴えてもらう場としてほしい。

(在宅医療の展開について)
●在宅で看護や介護をする人的な余裕があるかどうかと言われると、今でも大変な現状になっている。今後、在宅医療の方が増えてくると、なかなか手が回らなくなるのが実情である。
●開業医がだんだん高齢化してきている。5年先10年先に増えた在宅患者を往診診療で対応出来るか疑問に思っている。病院の機能や患者数であるが、医者の数が増えれば、ベット゛の稼働率や高度医療も増えると思っている。
●現状であれば何とか賄えるが、10年先に維持出来るのか、人口減少の中で新規の開業は難しく、その中で医療区分1の70%が在宅となると、診療所の先生の疲弊が起こってくるのではないかと感じる。
●京都府歯科医師会で訪問診療のエキスパートを養成するような講座をされている。在宅の維持には口腔機能の維持・管理を強化していかなければならないが、診療報酬が伴わないため、強く押し進めていくことが困難である。
●在宅で薬剤師がかかわる部分は、居宅で療養されている方の服薬管理や指導となる。独居の方も多く、入院後のフォローが出来ない方も多い。現状は在宅でかかわっている件数は少ないが、薬剤師会としても在宅の委員会を立ち上げ、活動しており、協力していきたいと考えているが、マンパワーも必要であり、その辺も含め対応していきたいと考えている。
●看護職の現状については、50歳以上の比率が高く、10年後には看護職全体が足りない状況が更に起こる。現状でも訪問看護や居宅サービスの看護職が足りていない。今後、現状よりもさらに知識や高度なものが必要な方が在宅で生活されると考えおり、教育をどの様にしていくのか、課題が多い。

(慢性期の状況について)
●慢性期と言えば療養型と言われがちだが、慢性期病床=療養型ではないということを理解してほしい。慢性期の病床を減らすとなると療養型がやり玉に挙がるが、利用料は、老健や特養とあまり差が無い中で療養をしてもらっている現状をもう少し知ってもらえたらと思っている。
●中丹は慢性期の患者が兵庫県に流出しているとのことであったが、慢性期病床の開設もあり今後は中丹の方の慢性期の流出は、ある程度防げるのではないかと考えている。

(介護施設について)
●在宅介護サービスの利用者が減ってきている。それに対し老健や特養の数が増えたので以前と比べると入所しやすい。そうなると益々在宅介護サービスの利用者が減る。施設については、今後はそんなに増やさないとの考えの中、地域包括ケアシステムについて取り組んでいるが、一方で総理大臣は介護離職ゼロを目指し、施設をつくると言っており、施設側としてどのように動いていけば良いのか悩ましい。
●特養の入所者のほとんどは医療が必要な方である。そうした中、非常勤の嘱託医の先生にお世話になっているのは非常に大きな負担である。今後は民間の有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅等が2025年問題の対象者のニーズではないか。
●老健では、看取りをどうするか、また、かなりの医療を必要としている方が多い中、利用料は基本的には医療費込みであり、今後、病院との協力体制をどの様にとっていくのかが課題である。

(その他全般について)
●医師の地域偏在、突然医師がいなくなり病棟が閉鎖になる。地域医療構想も、もちろん重要であるが、まずは今の診療をしっかりやっていく体制が整えきっていないのが現状。いろいろな所に打診しながら、医師を集めているのが現状である。
●中丹の中でも各市ごとに地区調整会議が必要なのではないか。また、診療機能別や臨床部門別にも中丹・丹後をまたいだ議論が出来たらと考えている。

配付資料

 

 

お問い合わせ

中丹広域振興局健康福祉部 中丹東保健所

舞鶴市字倉谷1350-23

ファックス:0773-76-7746

chushin-ho-higashi-kikaku@pref.kyoto.lg.jp