本文へスキップします。
ここから本文です。
豆類の病害虫
ダイズモザイク病
- 府内では、ダイズモザイクウイルス(Soybean Mosaic Virus)によって引き起こされる病気で、豆科植物及び大豆種子によって伝染します。また、アブラムシによって伝搬されます。
- 葉に濃い緑色と薄い緑色の部分が入り混じった症状(モザイク症状)のでる特徴のほか、葉が小さくなったり、ねじれたりし、葉の表面の凹凸がたくさんできます。
- また、モザイク病にかかった株から収穫した豆では、粒が小さくなって収穫量が減ったり、褐色の斑紋ができ、商品価値が著しく下がったりします。
ハスモンヨトウ
- ガの仲間で幼虫が豆類の他にイモやキャベツ、ハクサイ、ダイコンなど多くの作物を加害します。
- 秋に被害が多くなります。
- 幼虫は小さいうちは集団で葉裏から食害し、葉が白く透けて見えるようになります。
- 幼虫が大きくなるにつれて被害量も増加し、ひどい時はほ場一面が丸坊主にされることがあります。
アズキゾウムシ
- 自然状態では、野生のヤブツルアズキやノアズキ(ヒメクズ) で生活していますが、秋、アズキのほ場で莢に産卵し、貯蔵中 の小豆で繁殖します。
- 貯蔵中に被害を発見することが多いため、「貯穀害虫」と呼 ばれます。また、野外と貯蔵庫とを股にかけて生活する特殊な生態をもつため、「クロス型害虫」と呼ばれることもあります。
- 幼虫は小豆の内部を食べて成長し、豆内部で蛹化、成虫と なって楕円形の羽化脱出孔を開けて小豆の外に出てきます。
- 被害を受けた小豆は黒色に変色し、多いと異臭を放ち、食品としての価値がなくなります。
- アズキゾウムシの産卵は、豆の表面に行いますが、他の雌成虫の産卵した豆には産卵しないため、1粒当たり産卵数はほぼ一定となります。また、産卵の際は豆表面の曲率半径が重要で、曲率半径の大きいソラマメなどには産卵できません。
- ソラマメには、ソラマメゾウムシという別種が加害します。