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茶の病害虫
チャトゲコナジラミ
新芽に集まった成虫
葉裏に寄生した幼虫 チャトゲコナジラミの幼虫
- チャトゲコナジラミは、近年、茶の害虫として知られるようになってきました。
- 成虫の体長は1~2ミリ程度で茶園を飛び回るのが観察されます。幼虫は葉裏に体を固定し、貼り付いた状態で成長します。
- 茶以外では、ツバキ、サザンカ、サカキ、シキミ等に寄生しているのがみられます。
もち病
- 雨が多く、じめじめした天気の時によくでる病気です。
- 葉等にまるでもちのように膨らんだ白い病斑を形成します。
- 6~7月と9~10月に発生が多くなります。
- 風通しや日当たりの悪い所でよく発生します。
クワシロカイガラムシ
- 茶樹の幹や枝に寄生し、養分を吸います。
- 通常は年に3世代発生し、5月下旬~6月上旬、7月下旬~8月上旬、9月下旬~10月上旬に幼虫がふ化します。
- 山間地などでは年2回の所もあり、6月上旬~中旬、8月上旬~中旬に幼虫がふ化します。
- 雄成虫は羽があって移動しますが、雌成虫は白い殻状のものを作り、定着した所から動きません。
- 幼虫の発生する時期に雨が少ないと、発生が多くなる傾向があります。
網もち病
古い病斑
- 主に秋に発生し、雨の多い年によく発生します。
- 葉に白い網目状の病斑を形成します。
- 発生に伴って落葉がおこり、一番茶に減収等の影響がでます。
- 茶樹の品種間で抵抗性に差があり、やぶきた等は発病しやすいです。
チャノホソガ
- 幼虫が茶樹の葉の表皮下に侵入して食害し、成長すると、三角に葉を巻いて(写真)さらに食害します。
- 京都府では通常、年に5回発生し、成虫は4月上旬~5月上旬、5月下旬~6月中旬、6月下旬~7月下旬、8月上旬~下旬、9月上旬~10月中旬に発生します。
- 三角に巻いた葉が摘み採られて、中の虫や虫糞が製茶に混入すると、味や色に悪影響がでます。
チャノコカクモンハマキ
- 幼虫が茶樹の葉を綴って食害します。新芽や若葉を好みます。
- 京都府では通常、年に4回発生し、幼虫は6月上旬、7月中旬、8月中下旬、9月下旬~10月上旬にふ化します。
- 新葉被害をうけた茶葉を製茶すると、異臭が強くて味も悪くなります。
カンザワハダニ
成虫と卵
- 葉の裏側に寄生し、養分を吸います。
- 一番茶期の重要害虫で、被害を受けると葉の表側が黄化し、ひどい時には落葉します。
- 年に10回程度世代を繰り返します。
- 雨のかかりにくい場所等で発生しやすくなります。
- 秋にはすその方の葉に移動してそこで越冬します。
- 成虫の体色は、越冬中は朱色で、活動期には濃赤色となります。
コミカンアブラムシ
- 新芽や幼葉等に群がって養分を吸います。
- 年間10数世代を繰り返すと言われています。
- 羽のある虫(有翅虫)と、ない虫(無翅虫)がいます。
- 湿度の高い時や風通しの悪いところで発生が多い傾向があります。
- 被害を受けると葉は葉裏側に巻いたり、黄化したりします。
- 排泄物により、葉が黒く汚れる、すす病が発生することがあります。