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けいはんな学研都市立地企業、スマートシティ関連企業、けいはんな学研都市付近で開催されるイベント・史跡等を紹介するページです。
(2024年8月3日、文化学術研究都市推進課 足利)
NPO法人さわやかウエスト(外部リンク)様主催の精華大通り清掃活動。住民の皆さん、企業・研究所の皆さん、精華町の杉浦町長、笠置町の山本町長など地域のリーダーの皆さん、そして、この日は地元中学生も参加され、約100名の皆さんが、真夏の太陽光が降り注ぐ中、清掃活動に精を出されました!
(2024年5月、文化学術研究都市推進課 足利)
(精華町広報紙掲載写真を引用)
NPO法人さわやかウエスト(外部リンク)の齋藤理事長にお話をおうかがいしました。
--先日の清掃活動では大変お世話になりました。清掃活動以外にも様々な地域支援活動をなさっておられるわけですが、まず、お年寄りの方等の送迎について教えてください。
齋藤理事長)「さわやかヘルプ活動」ですね。病院への送迎、買い物のための送迎のほか、散髪屋さんへの送迎や、墓参りのための送迎なんかもしています。また、例えばお子さんの通塾の送迎などもですね。昨年度で年間1,000件以上ありました。つまり1日3件ですね。
--すごい件数ですね!
齋藤理事長)実際土日祝日問わず活動しています。そして、こうした「移動支援」だけでなく「家庭内支援」と言って、掃除、ゴミ出し、庭の手入れ、散水なども行っています。あるいは、不登校児のいらっしゃった母子家庭で、お母さんが資格を取るために大阪の学校に行かねばならず、その間、家で面倒を見させてもらうといったこともありました。
--そんなことまで!お年寄りの方向けには訪問介護などもありますけれども、ここまでなんでもというのは・・・
齋藤理事長)そうですね。なかなか行政ではできないことなんかを、私どもは行っています。
--いろんなご苦労があられるんじゃないですか?
齋藤理事長)まず、制度面でして、あくまで会員どうしの助け合いです(年会費1,000円+500円/30分)。会員は100人弱です。
--とてもありがたいですよね。
齋藤理事長)厚生労働省でも優良事例として取り上げていただいているんですよ。
--そりゃそうでしょうねえ!
齋藤理事長)次に、交通事故ですよね。これだけ利用が多く、自動車をたくさん走らせれば走らすほど、事故の危険の確率は高まりますから。
--それはそうですね。
齋藤理事長)各自が運転しやすいマイカーで送迎しています。また、安全運転法や車椅子介助などの講習を定期的に開催しています。
--ふむ。
齋藤理事長)あとは、会費の集金その他の事務が煩雑になってきたということですかね。IT化できればいいなと思っているので、そういったものを構築してくれる企業さんを探しています。
--私どもも探してみます!
--他にはどんな活動をなさっているのですか?
齋藤理事長)この前参加いただいた「美化活動(ボランティアロード清掃)」、今説明しました「さわやかヘルプ活動」のほか、「男一人さん居場所」というのもやっています。
--ん??
齋藤理事長)配偶者に先立たれた男性の居場所づくりです。女性は他者とうまく繋がっていけますが、男性はなかなかそうじゃない人が多いので。
--なるほど!
齋藤理事長)毎月第3月曜日、光台七丁目集会所で。参加費100円で、お茶、コーヒーは無料、弁当・ビールは有料です。
--いいですね!
齋藤理事長)あと、焼き芋を焼いたり・・・。以前、小学校の校長先生が、学校行事の中で、焼き芋を焼いて児童にふるまわれていたんです。それを見て「手伝います。その代わり、その焼き芋焼き器を貸してください」と言って、自治会行事でも使わせていただいています。ただし、火を扱うので危険があるということで、そこの部分は我々さわやかウエストが、その他の部分を自治会が、それぞれ担う形にしています。
--そうしたリスクを引き受けるという姿勢は、移動支援でもお見受けしました。なかなかできるものではないと思います。
齋藤理事長)私たちだけでできるものではありませんで、横の連携で行っています。行政はどうしても縦割りです。しかし地域って横のつながりで成り立っていますから。
--ふむ。
齋藤理事長)行政自身がそういう課題認識があって、かつて、精華町役場が、「隣人まつり」と言って、同志社大学の先生を主催者として、地域住民20、30名らが集まって、まちづくりのワークショップを何回も開催したのです。
--ほう。
齋藤理事長)感心しましたよ。大学の先生のところに集まったら、ワインが出てきたりしました。「パリでは、ワインを飲みながら、話し合っていくもんだよ」とおっしゃって。私にはとても新鮮でした。
--欧米では、カフェもビジネスの社交場の側面があったと聞いたことがあります。
齋藤理事長)そうですね。このワークショップを5年くらい続けていたと思いますが、そこから、平成23年に、各中学校区単位で団体ができたのです。精華町には中学校が3つあり、精華中校区のものが「川西ふれあいネットワーク」、精華南中校区のものが、今は活動を中止していますが「山田川絆ポート」、そして精華西中校区のものが「さわやかウエスト」です。
--ああ「さわやかウエスト」の「ウエスト」って、そういう意味だったのですね?!何だろうなって思ってたんです。
齋藤理事長)今の活動範囲は、精華西中校区だけにとどまらず、移動支援にしても精華町全域で会員がいらっしゃいます。
--そうなんですね。
齋藤理事長)そして、人材をきちんと集めて、育成するために、法人化(NPO法人化)したのです。
--そういうことだったのですね!
齋藤理事長)いろいろ人に任せてリーダーを育成してきています。リーダーになると、苦労がいっぱいあるわけです。そこでどう対処されるか、ですよね。独りよがりで進めてしまうのか、協調できるのか。地域の課題を解決するには、地域で共創を進めなければなりません。
--なるほど。
齋藤理事長)後進育成のために、世界一周して4か月ほど不在にしたこともありました。私がいたら、どうしても私に意見を聞きにこようとしてしまうでしょうから。
--そんなことまで。まるで中小企業の素晴らしい社長のようです。そういう人の下では「人間教育」が進みます。
齋藤理事長)私自身、大企業で務めたことも、中小企業で務めたことも両方ありますし、雇用能力開発機構でキャリアコンサルティングの資格を取ったり、ハローワークの相談員なども務めてきました。
--なるほど。そもそも理事長はいつから「けいはんな」に?
齋藤理事長)私は、平成4年に光台ができた最初90世帯の一人です。当時は、けいはんなプラザもなく、精華大通りもなく、何もありませんでした。KICKの前あたりは犬の散歩コースだったんです。
--光台にはどうやって進入されていたのですか?
齋藤理事長)東畑に抜ける道(生駒精華線)か、国道161号線からの進入路がありましたね。しかし、東畑に抜ける道のバスも、1日9本だったか少なく、マイカーで送ってもらっていましたね。光台の隣、奈良県生駒市の鹿ノ台までは、学園前駅からのバスの本数が多かったので、それは利用することがありましたが、鹿ノ台までの道が通じていないですよね。府県境ですし。
--縦割り・・・ですよね、すみません。
齋藤理事長)町長に「高の原までのバスを作ってくれ」と言いにいったら、当時「新祝園に急行を停める交渉中だから、待ってくれ」と言われたりね。
--皆さんの様々なご尽力があって、今の街ができているんですね。ありがとうございます。さて、最後に、さわやかウエストさんの取組について、後進の方々向けのメッセージをお願いします。
齋藤理事長)「コミュニティ」が出来上がりますし、達成感があります。けいはんな学研都市の「ハード」整備は、関西文化学術研究都市推進機構さんが進めてこられたと思いますが、我々はコミュニティという「ソフト」整備を進めてきたと言いたいですね!
(2024年5月10日、文化学術研究都市推進課 足利)
けいはんな学研都市で地域活性化のために様々な取り組みをなさっているNPO法人さわやかウエスト(外部リンク)。この日は精華大通りの清掃活動でした!
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