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けいはんな学研都市立地企業、スマートシティ関連企業、けいはんな学研都市付近で開催されるイベント・史跡等を紹介するページです。
(2024年6月17日、文化学術研究都市推進課 足利・高柳・高野)
24回目を数える「イノベーション交流会」。今回は、新日本理化株式会社(外部リンク)京都&Dセンター様(精華町)を見学。
2021年に「けいはんな学研都市」に設立された京都R&Dセンターの前身は、京都市伏見区にあった同社工場。1919年に「大阪酸水素株式会社」として設立され、伏見にあった発電所で生み出される電気の活用促進のため、当時流行していたスペイン風邪のために求められる「酸素」を「宇治川の水の電気分解」によって供給したのが、その始まりとのこと。スペイン風邪の流行が収まった後は「水素」を作って、食品や電子部品など様々な製品への機能性添加剤を開発されてきました。
現在では、建材などの「可塑剤」、LED用封止材などの「合成樹脂原料」、HDD用潤滑油などの「機能性化学品」、化粧品、界面活性剤など天然油脂由来の「オレオケミカル」など、幅広い分野の製品を開発され、「唯一無二」のオリジナル素材を揃えておられます。また、原料については、徐々に、従来のアルコールなどの「石化由来」から、植物・動物などの「天然油脂」というの潮流だそうです。
「何でも聞いてください!競合他社でも誰でも見学可能ですから」と呼びかけてくださったのは、今回ご講演いただきました、同社執行役員・研究開発本部長の水谷さん。2023年度も60件弱、約300名もの見学があったそう。
「開放・融合・挑戦」というコンセプトもかっこいい(ちなみに筆者のコンセプトは「勇気・努力・友情」。ちょっと似てる 笑)。まず、和風な玄関ロビーには「Be the best SPICE!」の文字!(この日の交流会の乾杯の発声は、関西文化学術推進機構の犬童さんの提案で「SPICE!」)。玄関ロビー横のラボは、顧客企業とともに試作開発を行うラボだそう!どんな機材が必要かもわからないので、徐々に拡充していくべく「フューチャースペース」も残しています、とのこと(いちいちフレーズがおしゃれ!)
本センターには、様々なタイプのラボがあります。配合技術、分子設計技術、油脂技術、樹脂改質技術など様々な研究開発が進められており、中には樹脂成型機等も備え、同社の素材を用いる顧客企業の製品を想定し、試作開発が行えるようにまでなっていました。
社員のみなさんは、フリーアドレス、極力ペーパーレス(ロッカーに収まる範囲まで)だそう。図書も少なめなのは「近くに国会図書館があり、みんなよく利用しています」とのこと!さすが学研都市。
文字通り「ガラス張り」の同センターの見学は、「ほぇ〜!ふぇ〜!」の連続でした。
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