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けいはんな学研都市立地企業、スマートシティ関連企業、けいはんな学研都市付近で開催されるイベント・史跡等を紹介するページです。
(2024年6月2日、文化学術研究都市推進課 足利)
株式会社福寿園(本社:木津川市)(外部リンク)の観光統括グループ長・アート事業長、緒方さんに、けいはんな学研都市にある「CHA遊学パーク」(外部リンク)と、京都本店(外部リンク)にある「ArtSpace」を案内していただきました。
高の原にある「CHA遊学パーク」では、世界中の100種類以上の茶が栽培され、各地の喫茶文化が体験できます。
日本の茶文化の真髄に関する話もお聞きできました。かつて、帝国主義を文明と呼ぶ西欧世界に対し、著者「茶の本」で日本の美意識を訴えた岡倉天心は、茶道を「民主主義」、茶室を「平和の館」と呼びました。武士といえども帯刀を許さず、衝突を避ける対話が繰り広げられたのです。
京都市内の「京都本店」のArtSpaceでは、茶に関連したアートギャラリーも。特徴は、お茶をいただきながら、同社の観光事業の責任者・緒方さんが、作家になりかわって、作品の説明や対話をしてくださることです。
今、展示されている戸田沙也加さんの作品は「茶花」。このツバキ科の花は、普通茶園では見かけません。なぜなら、茎や葉に栄養を集中させるために予め摘まれる「日陰者」だから。
戸田さんは今回、日本の浮世絵に影響を受けたゴッホやゴーギャンっぽい画風で描いておられます。焼き物の包み紙に過ぎなかった「日陰者」から世界に認められるようになった浮世絵のように、茶花にも脚光を、という願いが込められているのかもしれませんね。
一方、蒸して揉んで乾燥させておく、大きな壺には、日本画風で。「塗り重ね」の西洋画と対比も味わえます。
アートはある意味、新しい論理展開の創造です。西洋のカフェが交流によるビジネス創出の場であるように、こちらの茶とアートのギャラリーも、対話から未来の発想が生まれる場なのでしょうね。
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