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けいはんな学研都市立地企業、スマートシティ関連企業、けいはんな学研都市付近で開催されるイベント・史跡等を紹介するページです。
(2024年7月3日、文化学術研究都市推進課 足利)
海外の顧客もびっくり!
ロボットと心を通わせる時代がまもなく?!
どんな電波も漏れない(届出不要)電波暗室は、映像撮影企業にも魅力!
(2024年6月2日、文化学術研究都市推進課 足利)
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR、精華町)(外部リンク)の浅見代表取締役社長にお話をお伺いしました。
けいはんな学研都市の最も初期の頃に設立(1986年)されたATR。精華・西木津地区がまだ造成中の中で、ぽつんと立地(1989年)している写真が残っています。
電電公社の民営化が進められる中で、NTTの政府持株の配当益を使って有意義な事業を進めようとする国と、電気通信の基礎研究をぜひ「けいはんな」でと願う関経連等が協力し発足しました(現在もNTT、KDDIなど111社の出資と競争的研究資金により運営)。それ故に、一言で言えば「ネットワーク」が同社の事業のキーワードです。すなわち、次の3つの融合によって健康長寿社会の実現を目指しておられます。
多岐にわたる研究を重ねてこられており、一つひとつを紹介することは困難ですが、研究継続の重要性を示す一例を教えていただきました。ATRでは、ニューラルネットを使った音声認識(1989年)に、VRを使ったTV会議で神輿を設計するデモ(1991年)など、現在、AI、メタバースなどで商用化されている技術を、随分以前から開発されてきました。いずれもちょうど「35年」という線引きができるのですが、その1つに「光衛星間通信」がります。
人工衛星の数は、2021年末で既に、1万2,000個を超えたと言われています。GPSをはじめ衛星を用いた通信が盛んになるにつれ、衛星「間」でも情報を共有する、やりとりするシーンが増えています。宇宙空間なので、当然「光ファーバー」など不要で、「光」そのもので通信するものです。こうした「光衛星間通信」に1991年から取り組みながら、ATRは途中で研究開発を中止してしまったというのです。
当時は、人工衛星の数はとても少なかったため、「機械制御上の壁があり、同軌道上の衛星間としかやりとりができない」ということがネックだったのです。1万2,000もの人工衛星が飛び回る時代を想像できなかったわけです。浅見社長は言います。「技術開発を辞める時こそ、よく考えることが重要だ」と。
しかし、終わってしまったままではありません。「けいはんな万博2025」に向けて取り組んでおられる「アバター・チャレンジ」では、Starlinkを用いたロボットリモート操作も試しておられます。
あるいは、ドバイのロボットをリモート操作する実証も行っておられます。
(「けいはんな万博キックオフイベント」にて同社・西村博士が紹介)
また、2015年には「けいはんなATRファンド(けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合、出資約束金額47億円)」(外部リンク)が設立され、2023年11月末までで15件の投資実績があるなど、ATRの事業成果の事業化が進められています。
さらに2019年からは、日本の大企業等との協働で製品・サービスの実証に取組む国内外のスタートアップ企業を支援するアクセラレーションプログラム「KGAP+」(外部リンク)を世界の有力なイノベーション機関と連携して実施しています。
こうして「研究開発」「インキュベーター」「アクセラレーター」の各段階でのグローバル・ネットワークが形成されています。
(「けいはんな万博キックオフイベント」にて同社・鈴木代表取締役専務が紹介)
まさに、ATRの「ネットワーク」はますます拡大中です。
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