山城広域振興局
ここから本文です。
お正月のお茶のお供にもぴったり。宇治茶の生産地であるここ京都府綴喜郡宇治田原町で冬の時季に生産される、全国でもここだけの、「柿屋を使った古老柿」を紹介します。
毎年11月に入ると「柿屋」が立ち始めます。全て手作り。高所での作業は細心の注意を払います。屋根の部分はうまい具合に風が抜ける仕組みになっています。棚にはたくさんの柿が並べられます。
古老柿は、「鶴の子柿」という小ぶりの渋柿を使います。
では古老柿のできるまでを簡単に説明します。
宇治田原町内では、「JA京都やましろ宇治茶の郷(外部リンク)」やお茶屋さん、スーパーなど。町外でも近隣スーパーに一部出回っていることがあります。また、京都錦市場では扱う店があり、通信販売を行っているお茶屋さんもあります。販売については「宇治茶の郷(外部リンク)」へお問い合わせください。
販売期間:通常、12月中旬~翌年1月くらい。2月になるとほとんどなくなります。気候の影響等により、年によって生産量が異なるため、販売期間が早々に終了する場合もあります。ご希望の方は11月中のお問合せ、ご予約をお勧めします。
<発祥伝承のお話>
むかし、渋柿を甘くする方法が知られていない時代・・・。
あるとき村に一人の娘が現れて、干し柿の製法を伝えた。立ち去る娘の後を村人がついていくと、禅定寺(宇治田原町禅定寺)近くの岩場で姿を消したと思ったら観音の姿を現した。娘は禅定寺の本尊、十一面観音の化身だった。以来その干し柿を「一人の娘の柿」という意味で「孤娘柿(ころうがき)」と読んだ。
このお話で娘が観音の姿を現したという「美女石(びじょせき)」近くに「おとめ観音(柿の木観音)」と名付けられた像が平成5年に「ころ柿の観音像」として安置されました。
光背に柿の葉、台座は柿のへた、手のひらには柿、柿のネックレスを付けておられると聞いて、少々息の切れる山道をたどり、観音様に会いに行ってきました。
「おとめ観音」は、京都府歴史的自然環境地域に指定されている禅定寺内に安置されています。少し奥まったところにあるので、行かれる方は一声かけてから行っていただければとの禅定寺さんのお話でした。
京都府歴史的自然環境地域
禅定寺のページ
http://www.pref.kyoto.jp/shizen-kankyo/hozen09.html
先の発祥伝承では「孤娘柿」、白く粉を吹いた様子を老人に例えて「古老柿」、ころころ転がすから「ころ柿」。一般的には「古老柿」が使用されているようです。
町内で一番小さな柿屋
町内で一番大きな柿屋
JA京都やましろ宇治茶の郷(外部リンク)
〒610-0255
京都府綴喜郡宇治田原町大字郷ノ口小字中林12
TEL:(0774)88-2629
お問い合わせ
山城広域振興局農林商工部 農商工連携・推進課 農業・宇治茶振興係
宇治市宇治若森7-6
電話番号:0774-21-2392
ファックス:0774-22-8865