大学生・専門学校生向け薬物に関する意識調査の実施結果について
きょうと薬物乱用防止センターでは薬物乱用の根絶に向けた今後の取組に生かすため、京都府内の大学生・専門学校生を対象に薬物に関する意識調査を実施しました。
本調査の調査項目の一部は関西四大学(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)が実施する「薬物に関する意識調査」と同じ項目で実施しております。
過去の調査結果
令和6年度大学生・専門学校生向け薬物に関する意識調査の実施結果について(一部抜粋)
- 調査協力者 京都府内の大学生・専門学校生 713人
- 実施期間 令和6年4月~12月
- 調査方法 Webアンケート
あなたは、これらの薬物を使うことについてどのように考えていますか。
選択肢 |
回答割合 |
どのような理由であれ、絶対使うべきではないし、許されることではない |
88.1% |
1回くらいなら心や身体へ害がないので、使ってもかまわない |
0.3% |
他人に迷惑をかけないのであれば、使うかどうかは個人の自由である |
9.7% |
その他 |
1.9% |
多くの学生が「薬物を使うべきではない」と考えている一方、「薬物の使用は個人の自由」と考えている学生も9.7%(前年度比+0.5ポイント)いる。薬物使用の周囲に与える悪影響について正しい知識を持つ必要がある。
あなたは、薬物に関する相談窓口があることを知っていますか。(複数選択可)
半数以上の学生が薬物に関する相談窓口の存在を知らなかった。薬物使用の当事者だけでなく、ご家族やご友人が相談できる窓口があることも周知していく必要がある。
相談窓口一覧
依存症専門医療機関について
あなたは、薬物を入手可能と考えますか。
薬物を入手可能と考えた理由は何ですか。(上の質問で「難しいが手に入る」または「手に入る」と回答した人のみ回答)(複数選択可)
選択肢 |
回答人数 |
SNSやインターネットなどで探せば見つけることができると思うから |
243人 |
SNSやインターネットなどで販売されているのを見かけたことがあるから |
39人 |
友人・知人が入手方法を知っていると聞いたことがあるから |
18人 |
繁華街などの街中等で販売されていることを見聞きしたことがあるから |
57人 |
それ以外 |
13人 |
4割超の学生が「難しいが手に入る」「手に入る」と回答した。近年、インターネットを利用した薬物売買が増加するなど薬物が学生の身近に迫っており、安易に薬物に手を出させないことが重要である。
あなたは「市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)」が社会問題になっていることを知っていますか。
「市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)」について、あなたが知っていることは何ですか。(上の質問で「知っている」と回答した人のみ回答)(複数選択可)
選択肢 |
回答人数 |
重篤な健康被害を引き起こすことがある |
411人 |
依存症になることがある |
392人 |
生きづらさなどの心理的孤立による不安を解消するために、過剰摂取する人がいる |
375人 |
10代・20代の若年層で多い |
395人 |
乱用の恐れのある市販薬の一部については、薬局等で購入制限がある |
252人 |
他人の共感を得るため、SNS上で大量の市販薬や過剰摂取の報告をする人がいる |
254人 |
いずれも知らない |
10人 |
その他 |
2人
|
約8割の学生が市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)についての問題を認識している。引き続きオーバードーズの危険性を伝えていくとともに、生きづらさや孤独からオーバードーズをすることがないよう、相談窓口を周知することが重要である。