丹後広域振興局
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この度、大手川河川改修に必要な用地の買収が概ね完了しました。
今後は、本格的に護岸工事や橋りょう架け替え工事を行っていきます。
沿川の皆様には交通規制や騒音などご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
新たに工事を発注しました。
5及び6は宮津市への委託工事です。
去る2月9日に東京で「第2回 日本の”いい川”シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムでは、全国の”いい川”の事例紹介や”いい川”づくりの手法についてパネルディスカッションが行われ、この中で大手川の事例報告をさせていただきました。
これまでに行ってきた「ワークショップ」、「大手川自然博物館」、「クリーンアップ大作戦」などについて報告しましたが、大手川を全国にアピールするいい機会になりました。また、全国の先進的な取組についても勉強することが出来、まだまだ足りない部分も多いと感じた次第です。
今後も大手川が”いい川”になるよう頑張っていきます。
大手川だより32号で「多自然川づくり」について一度書きましたが、「日本の“いい川”シンポジウム」に参加したこともあり、もう少し詳しく書いてみたいと思います。
今後の川づくりの方向性としては、まず第一に川幅を可能な限り広げるということが重要です。これは、河川本来の機能を最大限に活かすため、広い川幅の中で自由に土砂移動をさせるということです。次に川底はあまり掘り下げないことです。
川底を下げてしまうと、今ある環境が激変してしまい、それを取り戻すには長い時間が必要だからです。それと水面が遠くなり川に近づきにくくなるということもあります。また、川幅を広げる場合は出来る限り片側だけを広げることも重要です。こうすることで少なくとも片側の環境は改変されないからです。
残念ながら大手川では、大規模な改修のため川底は現在より2メートル程度下がります。また、川幅は2から3倍とかなり広くなりますが、両側を広げることになります。
現在、これらによる環境面のダメージを少しでも少なくするため、多自然川づくり計画を策定中です。専門家の意見なども聞きながら、よりよい大手川の川づくり計画にしたいと思います。
盛林寺橋は上宮津にあり、「明智光秀の首塚」や「三界唯一心塔板碑」などの史跡があるお寺です。
盛林寺橋の架け替え工事を担当することになり、盛林寺に行くことがありました。
門まで登ると小高い場所にあるため、大手川が蛇行しながら遠く宮津湾に向かって流れ行く景色が楽しめます。
この盛林寺に続く道に盛林寺橋はあります。そういったことから今回、盛林寺橋の橋名板の文字を盛林寺のご住職にお世話になりました。
皆さん、橋を渡る際には一度、ご覧ください。
(左岸)
(右岸)
(左岸)
(右岸)
(下部工)
(上部工)
37号の内容にもあるように、この度、全国の代表4河川の一つとして大手川改修の取り組みについて、「日本の”いい川”シンポジウムに災害対策室の職員2名が出席し報告を行ってきました。
日本に数多くある河川の一つとして「大手川」を報告できたことは大変有意義なことであり、一生懸命取り組んできた災害対策室や丹後土木事務所にとって大変価値のあるものと考えております。
また、過日は激特事業におけるワークショップの取り組み事例として東京都の職員が現地視察に見えるなど、全国の方にその取り組みを聞いていただくことは、なお一層、職員の「やりがい」につながり、行政経営品質の向上や府民満足度の向上にもつながると思います。(大手川改修事業の現地調査来所(東京都)について)
職員一同、100年先まで誇れる川づくりを目指して、工夫しながら取り組んでいます。
近くにお越しの際は、変わりゆく大手川をご覧ください。
丹後土木事務所 災害対策室(現在は河川砂防室に統合) ダイヤルイン電話 0772-22-7986
お問い合わせ
丹後広域振興局建設部 丹後土木事務所
宮津市字吉原2586-2
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ファックス:0772-22-3250