丹後広域振興局

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大手川改修とは?

 

大手川ってどうなるの?

写真はまだ工事を行っていない京口橋(きょうぐちばし)の上流です

大手川は大規模な改修工事を行い平成23年3月に完成しました。

どうして改修したのか、どのようにしたのか、いっしょに見てみましょう!
(リンク先のページは、少しむずかしいものもありますが、がんばって学習してね!)

なぜ、改修工事が必要なの?

なぜ、このような大規模な工事を行うことになったかというと、平成16年10月20日の 台風23号 による大変大きな被害があったからです。

台風23号により浸水(しんすい)した範囲(はんい)

この写真は台風の直後にヘリコプターで宮津の市街地を撮影したものです。

赤色で囲ってある部分が台風23号で浸かった部分です。台風の時はこのように宮津市街地の大部分が水に浸かってしまいました。

その数は、床上・床下あわせて約2400戸以上という過去に例のないものでした。

台風23号のときの浸水状況(しんすいじょうきょう)

上の写真は台風の時のようすです。
左の写真は、宮津高校前の信号のところです。自動車のライトの高さまで水がきており、車が動かなくなっています。ここでだいたい1メートルくらいの水深でした。

写真の右上は、川から溢れた水が田んぼに流れ込み辺り一面が海のようになって家が孤立していました。

右下の写真は、台風が過ぎ去った後の京口橋です。洪水によって流れてきたゴミが橋に引っかかって川の流れの邪魔をしていまい、ここからも溢れていました。

このように洪水では水だけではなく、多くのゴミが流れてきます。
流れてきたゴミで怪我をする恐れもありますのでくれぐれも注意してください。浸水が予想される場所からは、早めの避難が大切です。

どのような工事をするの?

平成16年度から平成22年度の、おおむね7年間で、延長約4.8キロメートルの間を改修しました。支川の今福川の0.3キロメートルも含んでいます。

工事に要する費用は、160億円です。土木事務所の行う工事としては、大変大きな工事となっています。

改修の断面図(だんめんず)

上の図は、現在の大手川の断面図(輪切りにしてみた図)です。

川で右岸左岸と呼ぶことがあります。下流を向いて右側を右岸、左側を左岸と呼びます。

今回の改修工事ではこの赤い線のような川を作ります。大きく右岸側へ川が移動します。

川幅は現在、20メートルくらいですが、新しい川は30メートル位に拡がります。新しい川では図の青色の部分に水が流れることになります。

水の流れる部分の幅は現在の4倍になり、台風23号と同じくらい洪水でも溢れない川になります。

安全な川にするために、がんばって工事を進めています。
工事のようすは 大手川だより により毎月20日に公開して広く情報発信しました。(平成23年4月第74号をもち役目を終えました)

また、工事を進めるときに、近くの小学校の児童に見学していただくなどの取り組みを進めました。

どんなイメージになるの?

市役所前の大手橋から宮津小学校前の中橋までの間については、地域のみなさんとどのように整備して行こうか話し合った結果、宮津の歴史を生かした景観にしようということになりました。

宮津市は宮津城のあった城下町であったということから、お城のイメージを残そうという考えです。

下流(かりゅう)の整備(整備)イメージ

上の絵にあるように、右岸側は白壁が建ち並び、お堀のイメージを出します。

多自然川づくりを進めます!

大手川は、アユやマスなど大変多くの種類の魚やカニなど、多種多様な生態系があります。

その豊かな自然を残すために、自然石の護岸を作ったり、ゆるやかな落差にするなど、景観だけでなく、生態系にも最大限の配慮を行います。

そのために、「 大手川環境配慮指針(案) 」を作成し、工事を行う時に注意することなどを定めて取り組みました。

参考(多自然川づくり)

これから必要なことは?

大手川は宮津市の中心部を流れる川であり、昔から宮津市のシンボル的な河川として親しまれてきました。

そのため、「宮津の歴史と自然を生かした安全で心やすらぐ水辺づくり」というテーマで整備を進めました。

整備した河川を将来にわたっても、きれいに守っていくためには、住んでいる人の協力が欠かせません。

そのために、住民と協働(しっしょに行うこと。)した大手川の美化活動(きれにするはたらき)などを進めようとしています。

平成19年10月の「大手川クリーンアップ大作戦(だいさくせん)」のようす

上の写真は 「大手川クリーンアップ大作戦」 のようすです。幅広い年齢層の方々、約200人という多くの市民の手により、見違えるほど、きれいにしていただきました。

こうした住民の皆さんに愛される河川として「大手川」は大切なものなのです。

改修工事後も安心・安全な川であることはもちろん、魅力的な川になるよう地域のみなさんと一緒に考え、育て上げていきたいと思います。

そのために、いろいろな ワークショップ 出前語らい を行うなど、住民の意見をきいて 大手川の整備イメージ を検討しています。

100年先まで誇れる川づくりを行うという高い理想をもって工事に取り組んでいます。

川というものは、ただ洪水を安全に流せばよいというものではなく、人々の憩いの場としての働きがあり、豊かな人間性を研く上でも大変重要なものです。

京都市の鴨川などに代表されるように、川のある風景は、大変すばらしいものです。都会では、川の近くの住宅はリバーフロントとして価値が高いとされています。

皆さんも川の美しさ、大切さをよく理解して、全国に誇れる川「大手川」をいっしょに残していきましょうね!

知りたいことがあったら、どしどし聞いてくださいね!

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