丹後広域振興局
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★京野菜・花きの生産拡大を図るために、丹後地域特産物育成協議会(以下、丹後特産協)と連携して、新規の希望者向けの経営相談会を実施しました。面談形式としたことにより、1経営に対し約1時間程度、栽培から経営収支まで多岐にわたる相談を、じっくり行うことができました。
★転作地の露地作物に「紫ずきん」や「エビイモ」等を薦めるなど、経営の実態に応じたきめ細かい相談を行うことができました。また、花き栽培を希望する生産者からは「技術を磨いてストックに挑戦してみたい」という意向がありました。今後も、普及センターでは、丹後特産協を構成する関係機関と連携して、京野菜・花きの生産拡大支援を進め、地域活性化を支援していきます。
★普及センターから27年度の実証ほ調査結果として、生育・品質調査の結果や雑草調査について報告を行いました。また、各会員が27年度の栽培概要と28年度の取組計画を紹介し、育苗や雑草抑制効果について意見交換を行いました。
★意見交換会では、お互いの栽培技術について熱心に情報交換が行われ、「会員各自で生育調査ができるよう研修会を開催してほしい」という声も聞かれました。普及センターでは、今後も人と環境にやさしい農業推進プランに基づき、水稲の有機栽培における課題を会員と共有しながら技術向上を支援し、有機農業を実践する生産者を拡大していきます。
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27年の調査結果について報告 |
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★平成27年度丹後くだもの品評会(丹後果樹研究同志会)の表彰式を行い、京都府知事賞の白岩功氏他、受賞者6名に賞状と副賞が授与されました。
★本品評会を受けて、夏には多くの観光客が訪れる天橋立笠松公園における入賞品展示では、高品質な「丹後の果物」を広くPRすることができました。丹後の果樹は多くの雇用を生むとともに、観光産業とも結びついた地域の主要産業であり、その維持・発展に向けて、普及センターでは、品評会開催を支援し、丹後の果樹の技術研鑽とPRを行っていきます。
★国営開発農地における新たな品目として、加工契約キャベツの生産に取り組む中、今年から春キャベツ(3月播種→6月収穫)の栽培を始めることとなり、3月1日に播種作業を行いました。普及センターからは、播種作業の支援と、本圃の施肥と防除の例を提案し、今後行う本圃準備を計画的に実施するよう促しました。
★3月22日現在、本葉1葉が展開中で、揃いも良い状況でした。今後、普及センターでは、春キャベツの安定生産につながるよう技術指導を進め、開発農地の新たな柱となる品目として育てることにより、府のものづくりを支えます。
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共同で播種作業を行う生産者 |
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★管内若手生産者で契約出荷を目指す方を対象に、セミナーを開催しました。商談会で必要なFCPシートの作成テクニックについて、6次産業化プランナーの高野克三氏からお話いただいた後、既に商談会に参加・契約出荷に取り組んでいる若手先進生産者との意見交換を行いました。
★FCPシート作成講座では、事前に参加者が作成したFCPシートの採点形式で説明が行われ、身近でわかりやすいと好評でした。意見交換では、商談会経験者から、商談相手に覚えてもらう工夫などの営業テクニックが紹介され、商談会参加への意欲が高まりました。今後も普及センターでは、地域の中核的な担い手である若手生産者の販路開拓を支援し、地域活性化を図っていきます。
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FCPシートの作成テクニックを伝授 |
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★丹後地域の農村女性グループらが集い、丹後産の酢を使った料理実習の後、宮津市で農家や消費者と協働してこだわりの酢造りをされている「株式会社 飯尾醸造」の講演を聞き、それぞれのグループの取組や食の安心・安全について意見交換を行いました。
★意見交換では、「地域の良いものを活かした物づくりをしていきたい」、「身近な材料で作れるメニューで良かった。お酢をもっと使ってみたい」という感想が聞かれ、丹後の食材の魅力を再確認しました。今後も普及センターでは、食育推進計画に基づき、地域の食について情報交換を行う場を企画・支援すると共に、食文化の伝承にも協力していきます。
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教え合いながら手際よく5品を料理実習 |
農薬不使用の米を使った酢造りについて紹介 |
★本年度行った稲の生育診断技術実証ほの結果報告会を行い、生育診断技術を活用した施肥によって、実証ほの食味推定値平均が85.8と、本年度の良食味米共励会出品米の平均値(82.1)を上回ったことなどを報告しました。
★参加者は、本技術が食味向上に効果的であることを実感し、来年度も本技術を引き続き活用することを確認されました。報告後は、「春耕起の方法」や「ほ場管理の違いよる施肥量の調節」などについて活発に意見交換が行われ、良食味米生産への関心の高さが伺えました。普及センターでは、実証ほの成果を多くの生産者が活用できる技術に練り上げ、特A奪還を実現し、高品質な丹後米生産により地域農業を支えます。
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普及指導員を交え、 |
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★当普及センターでは「ICTを活用した情報発信力の向上」をテーマに、管内の酒蔵を対象に、情報発信の手法を学ぶセミナーを開催してきました。報告会では、動画での魅力発信や動画撮影のポイントなどについて情報システム会社からお話いただいた後、酒蔵が各自撮影した地酒PR動画の上映や、酒瓶のラベルにスマートフォンをかざしてPR動画を再生する、画像認識技術の実演が行われました。
★実際に動画を撮影した酒蔵からは、「楽しんで撮影することができた」、「短時間で撮影できるので、バリエーションを増やして撮影できる」と動画撮影に前向きな意見が聞かれました。普及センターでは、これらのツールも活用して今後も丹後地域の地酒の魅力発信を支援していきます。
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情報システム会社による説明 |
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★平成27年度の丹後産コシヒカリが「A」ランクに陥落した事態に対応し、より一層の良食味米生産へ向け、基本技術を忠実に励行することとや、丹後米の食味向上を目指したコンテスト、「丹後産コシヒカリ良食味米共励会(以下、共励会)」への積極的な参加を呼びかけました。
★本大会では、生産者の代表から「平成28年度には特A産地に返り咲きます」という決意表明がなされ、満場一致の賛同を受けました。また、フリーライターの中島茂信氏から、全国各地の「特A」産地における農家の創意工夫や奮闘ぶりが紹介され、参加した生産者の関心を集めました。普及センターでは、試験研究機関、JA、市町等の関係機関と綿密に連携し、これまで以上に技術支援を濃密に行い、早期の特A奪還を成し遂げる決意を持っています。
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生産者の熱気に包まれた会場 |
共励会参加を呼びかける 普及センター職員 |
お問い合わせ
丹後広域振興局農林商工部 丹後農業改良普及センター
京丹後市峰山町丹波855
電話番号:0772-62-4308
ファックス:0772-62-5894