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京都府では、卵類や肉類、貝類等の畜水産物について、微生物汚染状況を検査により確認しています。検査によって微生物が検出された場合は、食中毒を予防することを目的に生産者や販売者等に対して衛生指導を行います。
サルモネラ属菌による食中毒事例は、卵類が原因食品となることがありますが、十分加熱調理することで防止することが可能です。府内で生産や流通する鶏卵や液卵等について、細菌検査を実施しています。
浅漬による食中毒事例が発生したことにより、漬物の衛生規範に基づき、府内で生産流通する浅漬の細菌検査を実施しています。
京都府北部地域が面する日本海沿岸では、カキが採取されています。冬場に多く発生するノロウイルス食中毒事例は、カキをはじめとする二枚貝が関与することがあります。この二枚貝は、中腸腺と呼ばれる部位にノロウイルスを溜め込む性質があるため、この汚染状況を確認しています。
府内産液卵2検体について、細菌検査(サルモネラ属菌、一般生菌数)を実施しました。
全ての検体でサルモネラ属菌は陰性、一般生菌数は300未満であり、食品衛生法上問題ありませんした。
検体の種類 | 検体数 |
検査結果 サルモネラ属菌(/25g) |
検査結果 一般生菌数(/g) |
---|---|---|---|
液全卵(殺菌液卵) | 2 | 陰性 | 300未満 |
【食鳥卵の成分規格】
1.殺菌液卵は、サルモネラ属菌が検体25gにつき陰性でなければならない。
2.未殺菌液卵は、細菌数が検体1gにつき1,000,000以下でなければならない。
府内で生産流通する浅漬について、細菌検査(大腸菌及び腸炎ビブリオ)を実施し、全ての検体において陰性でした。
検体の種類 | 検体数 |
製造所 |
---|---|---|
浅漬 | 10 | 府内産(10) |
府内で生産流通する鶏卵について、細菌検査(サルモネラ属菌)を実施し、全ての検体において陰性でした。
検体の種類 | 検査部位 |
検体数 |
生産地 |
---|---|---|---|
鶏卵 | 卵内部 | 8 | 府内産(8) |
鶏卵 | 卵表面 | 8 | 府内産(8) |
府内で狩猟、解体及び販売された野生鳥獣肉(鹿肉、猪肉)について、細菌検査(サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌、大腸菌(E.Coli)、カンピロバクター属菌、黄色ブドウ球菌)を実施し、全ての検体において陰性でした。
検体の種類 | 検体数 |
---|---|
猪肉 | 3 |
鹿肉 | 2 |
府内で養殖されているマガキについて、ノロウイルスの検査を実施し、全ての検体において陰性でした。
検体数 | 生産地 |
---|---|
4 | 舞鶴湾(4) |
府内で養殖されているマガキについて、ノロウイルスの検査を実施し、全ての検体において陰性でした。
検体数 | 生産地 |
---|---|
4 | 久美浜湾(4) |
府内で狩猟、解体及び販売された野生鳥獣肉(鹿肉、猪肉)について、細菌検査(サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌、大腸菌(E.Coli)、カンピロバクター属菌、黄色ブドウ球菌)を実施し、2検体から大腸菌(E.Coli)が検出されました。
鹿や猪等の野生鳥獣肉については、微生物汚染に係る成分規格はありませんが、関係部局と十分に連携を図り、引き続き、処理工程における衛生管理や加熱調理の重要性等について関係事業者等へ指導を行いました。
検体の種類 | 検体数 |
---|---|
猪肉 | 1 |
鹿肉 | 4 |
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