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京都府では、卵類や肉類、貝類等の畜水産物について、微生物汚染状況を検査により確認しています。検査によって微生物が検出された場合は、食中毒を予防することを目的に生産者や販売者等に対して衛生指導を行います。
サルモネラ属菌による食中毒事例は、卵類が原因食品となることがありますが、十分加熱調理することで防止することが可能です。府内で生産や流通する鶏卵や液卵等について、細菌検査を実施しています。
浅漬による食中毒事例が発生したことにより、漬物の衛生規範に基づき、府内で生産流通する浅漬の細菌検査を実施しています。
京都府北部地域が面する日本海沿岸では、カキが採取されています。冬場に多く発生するノロウイルス食中毒事例は、カキをはじめとする二枚貝が関与することがあります。この二枚貝は、中腸腺と呼ばれる部位にノロウイルスを溜め込む性質があるため、この汚染状況を確認しています。
★大腸菌、腸炎ビブリオ
府内で生産流通する浅漬について、大腸菌及び腸炎ビブリオの検査を行いましたが、全ての検体において陰性でした。
検体の種類 | 検体数 | 製造所 |
浅漬 | 8 | 府内産(8) |
★サルモネラ属菌
サルモネラ属菌について、府内産鶏卵の内部及び卵殻表面の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。
検体の種類 | 検査部位 | 検体数 | 生産地 |
鶏卵 | 卵内部 | 8 | 府内産(8) |
鶏卵 | 卵殻表面 | 8 | 府内産(8) |
★ノロウイルス
府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しましたが、複数の検体からノロウイルスを検出しました。
カキのノロウイルスについては成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、当該ロット品の生食用としての提供を避けることを指導するなど必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導を行いました。
検体数 | 生産地 | 検査結果 |
4 | 久美浜湾(4) | 3検体でノロウイルスG2を検出 |
★サルモネラ属菌等
サルモネラ属菌等について、府内産液卵の検査を行いましたが、全ての検体でサルモネラ属菌は陰性でした。
検体の種類 | 検体数 | 検査結果(サルモネラ属菌) | 検査結果(細菌数) |
液全卵 | 2 | 陰性 | 30/g未満 |
【食鳥卵の成分規格】
1.殺菌液卵は、サルモネラ属菌が検体25gにつき陰性でなければならない。
2.未殺菌液卵は、細菌数が検体1gにつき1,000,000以下でなければならない。
★ノロウイルス
府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しましたが、全ての検体からノロウイルスを検出しました。
カキのノロウイルスについては成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、当該ロット品の生食用としての提供を避けることを指導するなど必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導を行いました。
検体数 | 生産地 | 検査結果 |
4 |
青井地先(1)、吉田地先(1) 久美浜湾(1)、舞鶴湾東(1) |
1検体でノロウイルスG1及びG2を検出 3検体でノロウイルスG2を検出 |
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