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山陰海岸ジオパーク
山陰海岸ジオパークの概要
「ジオパーク」とは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を複数含む一種の自然公園です。
地質遺産保全と地球科学普及に利用し、地質遺産を観光の対象とするジオツーリズムを通じて地域社会の活性化を目指しており、ユネスコの支援のもと、「世界ジオパークネットワーク(外部リンク)」が設立され世界各国で積極的に取り組まれています。
山陰海岸ジオパークは、平成22年10月「世界ジオパーク」として「世界ジオパークネットワーク」に認定されました(日本国内での世界ジオパークの認定状況(外部リンク))。
海岸段丘、柱状節理の巨岩、奇岩、砂丘といった、ジオパークの見所をジオパークガイド(外部リンク)が親切・丁寧に案内しています。
- 山陰海岸ジオパーク推進協議会のホームページ (外部リンク)
- 日本ジオパークネットワークのホームページ (外部リンク)
- 世界ジオパークネットワーク(GGN)のホームページ(外部リンク)
- 山陰海岸ジオパークのパンフレット各種(外部リンク)
- 登録ガイド団体一覧(外部リンク)
山陰海岸ジオパークを歩く!
山陰海岸ジオパークト推進協議会では、山陰海岸の奇岩や、洞門、断崖絶壁の絶景など、多彩な海岸地形を楽しめるトレイルコースを設定しています。
豊かな自然はもちろんのこと、漁村の風景、歴史文化といった日本海沿岸の原風景もしっかりとに楽しめるコースとなっています。ベテランハイカーから、ファミリーハイカーまで楽しめる27コースがあり、総延長は230.9kmです。 西は鳥取市から東は京丹後市までと、国内でも珍しい長距離トレイルです。
山陰海岸ジオパークの見どころ・フォトスポット!
【兜山と山頂展望台からの久美浜湾・小天橋の眺望】
「兜山(かぶとやま)」は、府内では珍しい流紋岩の溶岩からできている溶岩円頂丘(トロイデ)で、その特徴である鐘型(兜状)の形を良く表しています。また、兜山のふもとには、キャンプ場(外部リンク)が整備されているほか、頂上には展望台(外部リンク)があり、美しい久美浜湾や小天橋を一望することができます。
【夕日ヶ浦】
「日本の夕陽百選」に選ばれた「夕日ヶ浦(外部リンク)」は、近くに温泉もあり、夕陽の美しい景勝地として、近年たくさんの観光客が訪れています。水平線に沈む夕陽は、奇岩のシルエットと波のコントラストを美しく演出しており、砂浜には、フォトジェニックな「YUHIGAURA」のモニュメントや「ビーチブランコ『ゆらり』」が整備されています。
【五色浜】
「五色浜」は、安山岩質火山礫凝灰岩層が波で削られてできた波食棚が広がる岩石海岸です。色とりどりの玉石が美しい浜があることから「五色浜」(外部リンク)と呼ばれています。波食棚の上には多数のポットホールがあり、自然が生み出した独特の景観がみられます。ポットホールの周辺は散歩道などが整備され、岩や潮だまりで海の生物を観察することもできます。
【琴引浜】
「琴引浜」は、国の天然記念物・名勝に指定され、「残したい日本の音風景100選」や「日本の白砂青松100選」、「日本の渚百選」、「京都の自然200選」にも選ばれている美しい浜で、砂の上を歩くと「キュッキュッ」と音がする日本最大級の「鳴き砂」の浜として知られています。
【後ヶ浜・立岩・大成古墳群】
後ヶ浜海岸にある「立岩(外部リンク)」は、柱状玄武岩の自然にできた岩で、高さ20mの巨大な一枚岩。そのそそり立つような姿が日本海と相まって大変美しいコントラストを醸し出しています。また、「大成(おおなる)古墳(外部リンク)」は、立岩を見下ろす高台にあり、6世紀末から7世紀初めにかけて作られた横穴式石室墳からなる古墳群。遊歩道も整備され、日本海を一望できる絶景スポットです。
【屏風岩・丹後松島】
「屏風岩(びょうぶいわ)(外部リンク)」は、京丹後市丹後町筆石の海食崖前面の海面上に直立した石英安山岩からなる孤立した一枚岩です。これは、堅固な石英安山岩の岩脈が海食により削り残され陸地から離れて岩として残されたものです。北西方向に一直線状に複数の小島が並ぶ屏風岩の風景は、風光明美な丹後半島北岸の代表的な景観のひとつで、国道178号線沿いにある展望所から眺めることができます。
「丹後松島(外部リンク)」は、その風景が日本三景の松島に似ていることから呼ばれています。「京都の自然200選」にも選ばれており、犬ヶ岬園地に駐車して、リアス式の連続する断崖や奇岩が眺望を楽しむことができます。
【袖志の棚田・経ヶ岬・経ヶ岬灯台】
「袖志(そでし)の棚田(外部リンク)」は、険しい山々と海にはさまれた土地を利用して田んぼが作られています。扇状地に開けた約4百枚の棚田からは日本海を望むことができ、海と集落と棚田が調和した美しい景観は「日本の棚田百選」にも認定されています。
丹後半島の先端、近畿地方の最北端に位置する「経ヶ岬(きょうがみさき)」は、岬の周囲に柱状節理が見られ、柱状の割れ目が連なる様子が経巻を立てたように見えることから経ヶ岬の名前が付いたともいわれています。また、国の重要文化財に指定された(レンズは全国で5台しかない第1等レンズを使用)白亜の「経ヶ岬灯台(外部リンク)」があり、遊歩道を散策しながら間近に絶景を眺めることができます。
【内山ブナ林・碇高原】
大宮町の「内山ブナ林(外部リンク)」は、内山山系に広がる北近畿最大のブナ林であり、標高600m前後の低標高でありながらブナをはじめカエデやケヤキなど300種類もの植物が自生をしています。このブナ林内には散策路が整備されており、森林浴を楽しむことができます。
「碇高原(外部リンク)」には、台地状の地形を利用した牧場「碇高原牧場」があり、遊歩道、展望台などが整備され、日本海側を望む良好な展望地となっています。また、牧場では、ヤギやヒツジとふれあえ、ステーキハウスでは、雄大な牧草地を眺めながらステーキやハンバーグなどを味わうことができます。
【その他の見どころ】
- 蒲井(かまい)浜海水浴場とツリーハウス
京都府の最西端にある蒲井海水浴場近くには、缶ビールのCM撮影現場として有名になった、海の見える「ツリーハウス」(外部リンク)があります。また、新たに地元住民による協議会が整備した「ツリーハウスキャンプ場」(外部リンク)もあり、シーカヤックの体験も可能です。 - 郷村(ごうむら)断層(外部リンク)
昭和2(1927)年3月7日に発生した北丹後地震(きたたんごじしん)は、M7.3の大きな地震で、この地震の震源断層となったのが「郷村断層」です。 - 磯砂山(いさなごさん)(外部リンク)
「磯砂山」は、羽衣伝説の舞台となった山としても有名で、山頂からは、大江山、天橋立、久美浜小天橋が一望できます。 - 離湖(はなれこ)(外部リンク)
京丹後市網野町にある府内最大の淡水湖。かつては日本海とつながっていた湾入の一部で、八丁浜の砂州の発達及び砂丘の成長により日本海と隔絶され潟湖になったと考えられています。 - その他の山陰海岸ジオパークフォトジェニックスポット(外部リンク)
山陰海岸ジオパークの主な学習施設
- 道の駅てんきてんき丹後(山陰海岸ジオパーク京丹後市情報センター)(外部リンク)
「山陰海岸ジオパーク」や各地のジオパークをパネルや映像で紹介する情報コーナーを常設。ジオパークカウンターが設置され、入館者の要望に応対するスタッフが常駐しています。また、地元食材を使ったレストランや特産品販売などの施設も充実しています。
- 鳴き砂をテーマにした体験学習施設「琴引浜鳴き砂文化館」(外部リンク)
鳴き砂のすべてがわかる体験型の施設となっており、砂と石英、微小貝を顕微鏡で見ることができます。文化館の体験コーナーでは、お天気と関係なく、鳴砂の音色が楽しめます。
- 京丹後市立丹後古代の里資料館(外部リンク)
「丹後古代の里資料館」は、京丹後市内で発見されたガラスなどで作られた豪華な頭飾りをはじめ、扇谷遺跡で見つかった近畿最古の鋳造鉄斧など「丹後王国」の世界を実感できる展示になっており、古代丹後のロマンを実感いただけます。
お問い合わせ
総合政策環境部自然環境保全課
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4706
ファックス:075-414-4705