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京都府レッドリストを3つの分類群で改訂

概要

 京都府では、絶滅のおそれのある野生生物及び保護を要する地形・地質や自然現象、学術上重要な自然生態系などを対象にして「京都府レッドデータブック」を発刊しています。

 平成14年に初の京都府レッドデータブックを発刊後、府内の生物多様性をとりまく状況の変化を踏まえ、約10年毎にレッドデータブックの見直し作業を実施しております。本年度は「昆虫類」「クモ類」「菌類」の3つの分類群についてレッドリスト(絶滅のおそれがある野生生物種をとりまとめたリスト)を改訂しました。

 京都府改訂版レッドリスト2024

 本改訂の特徴

<昆虫類>

 これまでも生息していたと考えられる複数の種が初めて発見され、全体でランクアップ54種、新規(新規発見を含む)53種となった。ササ類の枯死やシカの食害などの影響でチョウ類の減少種が目立ち、13種がランクアップ、17種が新規掲載となった。水生昆虫の衰退も著しく、トンボ類では14種がランクアップとなった。

<クモ類>

 府内や近隣府県で生息が確認されている2種をランクダウンとし、府内での確認が少ない5種及び分布が局地的な2種を要注目種として新規に掲載した。

<菌類>

 シカの食害による林床の乾燥化が著しく、ブナ帯を宿主とする菌類の減少が目立つ。DNA利用により菌類の分類認識は大きく変化しており、段階的に見直してきた中で、リスト外にした種や再発見によりランクダウンした種もある。引き続き観察の継続が重要である。

 京都府レッドデータブック情報について

 

お問い合わせ

総合政策環境部自然環境保全課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4705

shizen-kankyo@pref.kyoto.lg.jp