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京都府内においても、水辺には必ずといっていいほどヨシは見ることができましたが、河川整備等において水辺を陸側と水側とにはっきりと区別するような工事が行われることが多かったために、ヨシ群落が急速に減少しており、「ヨシ群落」と言えるような、まとまった面積のものは、近年、極めてまれとなってきつつあります。
その中でも、京都府内では、伏見区向島の宇治川河川敷のヨシ群落などが府内で最も規模の大きいヨシ群落となっています。
このようなヨシ原の危機的な状況を踏まえ、京都府では、ヨシ原の重要性を発信するため、環境にやさしい素材「茅(かや)」を通して「持続可能な人の営みを自然の中で考える」機会の提供を目的 にしたイベント「未来をつむぐ、草原・湖と人の関係性」を3月5日(水曜日)から11日(火曜日)の期間、GREENableブランドの理念を軸に、阪急うめだ本店 8階「GREEN AGE」にて開催いたします。
「聴く(トークセッション)」「見る (アート・パネル展示)」「触れる(ワークショップ)」の3つのアプローチで、蒜山(岡山)・阿蘇(熊本)・近江八幡(滋賀)・京都の4つの地域ならではの「茅」の魅力や環境保全の取り組みをご紹介します。
「大阪・関西万博」のシグネチャーパビリオンのひとつアースマート「EARTH MART」の茅葺き屋根に、宇治川河畔のヨシ群落のヨシを提供しています 。また、蒜山・阿蘇・近江八幡を含む全国の茅も使用されています。「いのちをつむぐ」がテーマの同パビリオンは、放送作家の小山薫堂 氏がプロデュースし、設計は建築家の隈研吾氏が担当しています。
令和7年3月5日(水曜日)~11日(火曜日) 午前10時~午後8時 ※最終日は午後6時閉場
阪急うめだ本店8階「GREEN AGE」コミュニティパーク(大阪市北区角田町8番7号)
1.阿蘇トレイルランナーと考える阿蘇の草原保全 (3/8(土)13:30~14:30、無料~15名)
2.蒜山茅葺き職人と考える資源循環と草原の生物多様性 (3/9(日)13:30~14:30、無料~15名)
1.蒜山茅のスイトン(地域に伝わる妖怪)、茅のシャンデリア、茅のソファ
2.阿蘇茅のモニュメント(ASOの茅サイン)
3.近江八幡ヨシのアート作品「縁」~琵琶湖と出逢う~計5作品
1.蒜山「茅」でつくるほたるかごのチャーム
(3/9(日)11:00~/15:00~、各回6名、2,200円(税込))
2.阿蘇「茅」でつくるミニほうき
(3/8(土)10:30~/11:30~/15:00~/16:00~各回6名、550円(税込)
3.近江八幡ヨシを使ったクラフト体験
(3/5(水)-7(金)・10(月)・11(火) 各日10:00~15:30 随時開催・無料)
主催:岡山県真庭市
共催:京都府、熊本県阿蘇市、公益財団法人阿蘇グリーンストック、滋賀県近江八幡市
お問い合わせ
総合政策環境部自然環境保全課
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4706
ファックス:075-414-4705