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2017年の干支は「とり」ということで、これまで約5年「とり」貯めた鴨川・高野川に集う野鳥をご紹介したいと思います。
思い返せば「鴨川真発見記」はポピュラーな野鳥の紹介でスタートし、そこから様々なジャンルで鴨川の情報を発信してきました。今年は原点である野鳥特集を何回かに分けてご紹介します。
知らなかった野鳥を見つける度に「宝探し」のようなワクワク感を与えてくれました。
最近読んだ「舟を編む」という辞書編纂を題材とした小説に刺激を受けて、広辞苑に記されている説明も引用させていただきます。鴨川で目にする野鳥は50種を超えますが今回は五十音順であ行からご紹介します。
最初は「アオサギ」です。アオサギを広辞苑で引くとサギの一種とあります。サギのページを開きました。
コウノトリ目サギ科の鳥の総称。形はツルに似、やや小さく飛翔時に首を縮める。目の周囲は露出し、尾羽は短い。樹上に巣を営み主に魚類を捕食。世界に約60種、日本には15種が分布。(広辞苑より)
詳しくは50音順の順が回ってきた野鳥特集号で紹介しますが、鴨川で見ることが出来たアオサギ以外のサギの姿をご覧ください。
<餌を求めて コサギ>
<縄張り争い コサギ>
<首を縮めて ダイサギ>
<首を伸ばして ダイサギ>
<ジッと獲物を待つ ゴイサギ>
<お口が半開き ゴイサギ>
それではアオサギのご紹介です。先ほどのサギの説明と併せてご覧ください。
サギの一種。全長約1メートル。背面が灰色で翼は青黒色。後頭に青黒色の長い飾り羽がある。(広辞苑より)
サギの解説「形はツルに似ていて飛翔時に首を縮める」そんな写真ありました。実際にアオサギを見てツルと勘違いされておられた方もおられました。
<片足立ち アオサギ>
<首を縮めて飛翔>
背面の灰色の羽は綺麗なスダレの様に背中を覆います。雪の降った寒い日には、昔の蓑(みの)をまとっているようにも見えます。翼の青黒色は正面から見たほうが良くわかります。胸元に白く垂れた長い羽は仙人のひげのようです。後頭の長い飾り羽も併せて相当装飾品を沢山身につけているようです。
<背中を丸めて蓑(みの)?>
<仙人のひげ? そして後頭の冠羽>
続いてイカルの登場です。鴨川でイカルを見るのは数少なかったですが、なんとかご紹介出来る写真がありました。
大きさはムクドリくらい。頭・風切羽・尾羽は金属光沢のある黒色でその他は灰色。翼に白斑がありくちばしは太くて黄色。広辞苑より
<ニレ科の大樹に イカル>
<群れて移動>
イカルを初めて見た時はくちばしの黄色い「ブンチョウ」のイメージがありましたが、体の色の表現を改めて読んでから見ると「なるほど」と思います。しかしながら、大きさはムクドリとなっていますが、ムクドリの大きさを把握されている広辞苑利用者はどのくらいおられるのでしょうか。
<川べりにイカルの群>
続いて「イカルチドリ」なのですが、イカルチドリ単独の項目がありません。チドリの項目にまとめて説明がありました。コチドリと併せてご紹介したいと思います。
チドリ目チドリ科の総称。くちばしは短くその先端にふくらみがあり、「あしゆび」は三本、「うしろゆび」を欠く。河原などに群棲し、歩行力も飛翔力も強い。イカルチドリ・コチドリ・ムナグロなどいずれも美しい。世界に約70種、日本に12種が分布。
(広辞苑より)
チドリに関しては、鴨川真発見記第194号・198号でチドリの生態をご紹介した時にご提供頂いた日本野鳥の会京都支部の三宅氏の写真を使用させて頂きたいと思います。
チドリの驚くべき生態の詳細はバックナンバーをご参照ください。その一部を写真でご紹介します。
イカルチドリはゴロゴロとした石の川原に卵を産んで温めます。その卵は石ころの様でぱっと見ても卵と気づきません。
<抱卵 イカルチドリ>
<雛生まれる>
<雛歩き出す>
<親子でお散歩>
コチドリは、イカルチドリに比べて小さく、目の周りの金色の輪がくっきりとしています。
イカルチドリと違い砂地に卵を産みます。まだ飛ぶことの出来ない雛が増水時に泳ぐという驚きの事実をご覧ください。
<卵の温め交代 コチドリ>
<雛走る>
<増水だ!早く行きなさい>
<スイスイ泳いで>
<無事護岸の上へ避難 は~疲れた>
次にご紹介するのはイソシギです。この野鳥にはチョッピリ苦い思い出があります。野鳥観察も初期の頃この野鳥を「チドリ」と勘違いしてご紹介してしまいました。日本野鳥保護連盟の方からそっと教えてもらって訂正した経験があります。
イソシギもシギの一種とありますので、シギの説明も引用させて頂きます。
チドリ目シギ科の鳥の総称。くちばし、あし、あしゆびなどいずれも長く、水辺にすみ、水棲の小動物を食う。翼が細長く飛翔力が強く、長距離の渡りを行い、旅鳥として夏から秋にかけて日本を通過するものが多い。タシギ・イソシギ・ヤマシギ・アオシギなど種類が多い。(広辞苑より)
シギの一種。大きさはムクドリほど。体の上部はオリーブ色で細い黒色の黄斑がある。体の下部は白色。ユーラシア中部で繁殖しアフリカやオーストラリアに渡る。本州では留鳥及び旅鳥。ふつう汀(みぎわ)に単独ですむことが多く、細く鳴く。(広辞苑より)
こちらも「大きさはムクドリほど」とあります。そこで、ムクドリの項目を見ると今度は「ツグミほどの大きさ」ときました。更にツグミの項目を見ると
スズメ目ツグミ科の鳥。全長10~35センチメートル。日本には20種が分布特にそのうち20センチメートル以上のものをツグミと呼ぶ。(広辞苑より)
やっとわかりました。全長が約20~35センチメートルということですね。
広辞苑の解説にもありましたが、イソシギは細い翼で独特の飛び方をするので、すぐにそれと解ります。
<浅瀬を歩く イソシギ>
<プックリとした体>
<獲物を見つけたか?>
<勢いよくダイブ その結果は?>
続いての登場は「イソヒヨドリ」です。ヒヨドリでまとめてあるのかと思いきや、単独で項目がありました。
スズメ目ツグミ科のツグミ大の鳥。雄は灰青色で腹部は褐色、雌は灰褐色、下面は灰白色。海岸の岩石の多いところにすみ、鳴き声がよい。(広辞苑より)
イソヒヨドリもツグミ大、同じです。解説の最後に「鳴き声がよい」とあるように非常に耳に心地よい鳴き声の持ち主です。
<水辺に佇む イソヒヨドリ>
<中洲浚渫現場>
<ミミズを見つけるも 大きい>
<諦めた>
ここまでは、基本的に泳がない種類の野鳥でしたが、今度は泳ぐ、潜るの出来る野鳥「オオバン」です。オオバンの項目はあるのですが、その解説は「バン参照」となっていました。
ツル目クイナ科の鳥。大きさはハトくらい。全身灰黒色で下尾筒の両側は白い。くちばしの基部に前額を覆う赤い肉質の額板がある。池沼の草の間や水田にすみよく泳ぐ。日本には夏鳥として飛来するが、少数は冬も留まる。本種に似て大形のオオバンは額板くちばしが蒼白色。(広辞苑より)
こちらの大きさは「ハトくらい」ということで、ほとんどの方がイメージできるのではないでしょうか。琵琶湖疏水のような水深の深いところではよく見かけますが、鴨川ではたまに目にするくらいです。
バンは赤色、オオバンは蒼白色の額板と対象的なようです。真っ黒な顔に蒼白色とは、まさに「顔面蒼白」な野鳥です。
<珍しく高野川に 顔面蒼白オオバン>
<鴨川三条・四条間 いない いない>
<ばー>
あ行最後はオナガガモなのですが、カモは種類が多すぎるためなのか単独での項目がありません。「カモ」の項目でまとめて解説されています。
カモ目カモ科の鳥のうち、比較的小形の水鳥の総称。ガンに似るがより小型で、一般に雌雄異色。脚には前向きの三ゆびの間にみずかきがある。くちばしは横に扁平で櫛の歯状の板歯がある。河海・湖沼に生息。世界に約70種。日本では秋、北地から飛来し、春、北に帰るものが多い。
マガモ・コガモ・ヨシガモ・トモエガモなど。(広辞苑より)
鴨川では見ることが出来ない「トモエガモ」は例示として記載されていますが、「オナガガモ」は記載されていません。尾が長く、オスの胸元の白い部分が正装のようにもみえるオシャレなイデタチです。
何羽かでピンとおしりを上げて水中に頭を潜らせる様子は、まるでシンクロナイズドスイミングのようです。
<何を見つめる オナガガモ>
<オスとメス>
<今年も羽ばたく>
<シンクロナイズドスイミング>
今回の野鳥特集その1はあ行の野鳥をご紹介させて頂きました。今後「とり年」シリーズとして継続したいと思います。本年もよろしくお願いいたします。
<鴨川に集う野鳥達 アオサギ・オナガガモ>
平成29年1月6日 (京都土木事務所Y)
平成29年1月14日から17日にかけて、今シーズン最強寒波が日本列島に襲来し、各地で大雪の被害が出ています。「最強寒波」という耳慣れない言葉に何が起こるのかと思いつつ、14日(土)は鴨川に雪が積もる事もなく過ぎて行きました。
翌15日(日)朝目覚めて窓の外を覗くと、近所の屋根には雪が積もっています。これまでにも鴨川真発見記で鴨川の雪景色をご紹介してきましたが、その南限は四条大橋上流までで、それより南の雪景色は見たことがありません。
「もっと南の雪景色を見る事が出来るのでは」と思い、自宅のある修学院から電車を乗り継いで一路七条まで急ぎました。
七条大橋の真ん中に立って、南に位置する塩小路橋を眺めると、一面に真っ白な雪景色が広がっていました。恐るべし「最強寒波」です。
<七条大橋から南 塩小路橋を望む>
<七条大橋下流左岸の高水敷も真っ白>
ここからは、一人ひたすら上流を目指して歩を進めた私の心の“つぶやき”を盛り込んでその雪景色をご紹介したいと思います。
※太字「」内が“つぶやき”
七条大橋から上流正面橋を望む風景を見ると、中洲・寄州が無く浅い流れが川幅全体に広がっていて、川の中に白いものが見えません。
そんな中、カワウやアオサギが寒さに耐えながら集っています。
※「雪が降ってきた。野鳥も思わぬ最強寒波に寒かろう」
<七条大橋から上流 正面橋を望む>
<寒さに耐えて カワウ>
<アオサギ>
七条大橋から上流へ向けて左岸の高水敷へ入ります。川端通りの歩道沿いの樹木を見ると「枯れ木残らず花が咲く」とつぶやいてしまいました。
<枯れ木残らず花が咲く>
時刻は午前8時30分過ぎ、高水敷へ降りる階段には一人の足跡のみが残されています。「ここで転んだら大変だ」と慎重にその足跡を辿って階段を下りました。高水敷には、自転車のタイヤの跡が二本と一人の足跡+犬の足跡が残されています。
<階段には一人の足跡>
<自転車のタイヤのラインと足跡>
降ったばかりの雪を一歩一歩踏みしめながら進んでいくと、「ギュギュギュギュ」ときしむ音が、イヤーウォーマーで塞いだ耳に響きます。靴底を通して足の裏にその振動が伝わってきます。目には白い風景、顔に当たる雪は冷たいです。
※「視覚、聴覚、触覚で雪を体感しているんだな」「自然の足裏マッサージみたいで気持ちいい」
<雪の感触を楽しみながら>
<七条大橋を振り返る>
<正面橋を振り返る>
雪が止みました。カワウが活動を始めるとコサギが周りに寄ってきました。「協働漁が始まる予感」
<カワウが動き出すと>
<コサギが寄ってくる>
五条大橋にやってきました。下流から吹き付ける風に乗った雪が、橋の高欄や擬宝珠に貼りついています。
※「こんな光景は見たことがない」
<五条大橋を下流から望む>
<貼りつく雪>
五条大橋の上に移動すると、また雪が降ってきました。
<五条大橋から下流を望む>
<五条大橋から上流を望む>
五条大橋を後にして上流へと歩を進めると、ものの五分前から降り出した雪が止み、薄日が差してきました。犬の散歩途中の母娘が、真っ白な鴨川で記念撮影です。この後ワンちゃんが私の足元に来てくれました。
※「おはようさん、犬は喜び庭かけまわり」
<真っ白な鴨川で記念撮影>
さっきまで真っ白だった空に青い部分が増えてきて、晴れてきました。「これは良い写真が撮れそうだ」
<薄日から完全な晴れ空へ>
<雪に日差しが届きます>
松原橋の上に移動すると、交通量の少ない橋のうえは雪で真っ白です。上下流共に青空が覗いて絶好の雪景色です。
※「これは完璧な雪化粧写真がとれそうだ」
<松原橋の上は真っ白に>
<松原橋から下流を望む>
<松原橋から上流を望む>
松原橋から上流に向けて歩くと、対岸に塀が建っています。園路の再整備の工事が進められています。今日は日曜日、工事はお休みでした。
※「御池大橋から順次進められた再整備もいよいよ大詰め」
<仏光寺公園から松原橋までの工事現場>
四条大橋が近づいてきました。ここまで綺麗な雪景色を四条大橋付近で見る事が出来るのは「まれ」です。
<下流から四条大橋を望む>
<四条大橋から下流を望む>
<四条大橋から上流を望む>
地元に住んでいても「めったに無い」シャッターチャンスにカメラを構える旅行者も多いようです。
※「今日この地に立った人はラッキー」
<北の山をバックに三条大橋>
<シャッターチャンスを逃さない>
太陽の日差しを浴びて「日光浴」をしているかの様なユリカモメはみんな同じ方向に向かって佇んでいます。時折飛び立つユリカモメが目の前を旋回してまた元の位置に戻ります。「餌は持ってないよ 自然の餌を探してね」
<つかの間の日光浴“ユリカモメ”>
<時折旋回>
三条大橋までやって来ました。対岸には子供連れのグループが見えます。雪があれば雪球を作って投げたくなるものです。
※「定番の雪合戦が始まった」
<先斗町歌舞練場前>
<雪球命中>
何気なく三条大橋の上の空に目をやると、真っ白に雲が覆ってきました。さっきまでの日差しが消え去りました。「また吹雪いてくるのかな」
<三条大橋上空>
<真っ白に曇ってきました>
三条大橋・御池大橋間では、日差しが無くなった中でユリカモメが体を温めるように空中を飛び交います。「ウォーミングアップが始まったのかな?」
<飛び交うユリカモメ>
<寒くなってきた>
御池大橋の上に立つと、いよいよ雪が降ってきました。「本当に目まぐるしく天候が変化する日だな」
<御池大橋から下流を望む>
<御池大橋から上流を望む>
雪まみれになりながら二条大橋を通過すると、上流側に設置されている飛び石が見えてきました。雪が積もった飛び石を慎重に渡る人がいます。「滑って転ばないように気をつけてくださいね」
<白く雪の積もった飛び石を>
<慎重に渡る人>
そのまま上流へ進むと、前からストックをついてこちらに向かって来る人が見えました。ウォーキングのストックかと思いきや、すれ違うと足元にはスキーが装着されていました。太いタイヤの自転車も雪上を行きます。「鴨川の高水敷でノルディックスキーとは、これまた初めて出会った」
<冷泉橋の斜面を滑り降りる>
<鴨川にスキーヤー?>
<雪の上もなんのその>
丸太町橋の付近まで来ると、やはり地元の方の憩いの場らしく近所の方が雪遊びです。雪だるまがあちらこちらに姿を現しました。たっぷりの雪で大きな雪だるまが目立ちます。
※「やはり定番雪だるま」
<胸元にピンクのリボン>
<でっかい雪だるま>
<雪だるまも様々>
<子供の背丈より高い>
高水敷き脇の斜面では、ソリを持ち込んで滑る子ども達の姿があります。シートで草の上の斜面を滑る姿はよく見かけますが、雪遊びも楽しそうです。「小さな子供には充分満足出来る雪遊び」
<さあ滑るよ>
<おっと曲がってしまった>
積もった雪の上に穂が出ている草には、スズメに混じって“ホオジロ”でしょうか、その実をついばんでいます。
※「スズメと違う種類の野鳥が混ざってる」
<雪の上でスズメ>
<餌を求める>
<そこに混ざってホオジロ?>
<もう実が無い>
賀茂大橋に近づくにつれて雪が激しくなってきました。そんな中でも皆さん楽しそうに雪遊びを続けておられます。
<雪の降る中元気に雪遊び>
賀茂大橋の上から上下流を眺めてみましたが、空も真っ白で寒々しい景色です。もうすぐ女子マラソンの出発時間です。交通規制に会う前に撤収しました。
※「この雪の中綺麗な景色は期待できないな。続きは明日の楽しみに」
<賀茂大橋から下流を望む>
<賀茂大橋から上流を望む>
賀茂大橋から上流の様子は、翌朝一番から午前中いっぱい「柊野砂防堰堤」まで歩いて取材しました。七条大橋から柊野砂防堰堤まで2日間、実質一日を費やして歩いた鴨川の雪景色その2にご期待ください。
「明日まで雪が残っていますように」
平成29年1月17日 (京都土木事務所Y)
今号も前号に引き続き雪景色の鴨川をご紹介します。1月16日(月)は前日撤収を決断した賀茂大橋へ朝一で向かいました。前号同様に一人“つぶやき”を盛り込みながらご紹介したいと思います。「今日は天候どうかな」
※「」内が“つぶやき”
賀茂大橋に到着すると、前日とは打って変わって合流点に日が差して、青空も見えています。早朝のすがすがしい風景が広がっていました。
※「今日は天候安定で良い写真が撮れそうな予感」
<賀茂大橋左岸から上流を望む>
<賀茂大橋中央から上流を望む>
<賀茂大橋右岸から高野川を望む>
<鴨川側の飛び石>
今朝までに新たに雪が降り、飛び石の上も白くなっています。導線から外れて人が踏んでいないチドリを形どった飛び石には綺麗に雪が残っていて、その形を浮かび上がらせています。
※「なんだかお饅頭みたい。鴨川名物チドリ饅頭」
<チドリの飛び石>
<鴨川名物チドリ饅頭?>
葵橋を通り過ぎ、少し進むと視界が大きく開けます。まだまだ残る雪に朝日が眩しく反射します。アオサギも雪に覆われた中洲の隅の方で太陽の光を浴びていました。
※「お日様のおかげでぽかぽかしてきた」
<葵橋上流の視界>
<雪に埋まっているわけではありません>
更に少し進むと、加茂街道沿いのニレ科の大樹が途切れる区間です。空を遮る大樹が無く、大きな空が広がっていました。
※「今日は順調に良いお天気」
<広がる青い大空>
この辺りも前日盛んに雪遊びが繰り広げられたのでしょう。広い原っぱに積もった雪には足跡の形跡があります。その後新たに雪が積もり足跡は薄くなっています。振り返ると大文字山の上に日の光が輝いていました。
※「そういえば北風と太陽の話あったよね」
<走り回る子供の声が聞こえてきそう>
<暖かな太陽の光>
鴨川好きの絶景スポット「出雲路橋」までやってきました。上空の濃い青から下にいくほど薄くなるグラデーションと山際に残る白い雲、鴨川の両脇に積もった白い雪、そして真ん中を流れる鴨川、良い感じです。
※「鴨川冬の写真コンクール最優秀賞。選者:京都土木事務所Y なんてね」
<出雲路橋から上流を望む 冬景色>
<左へ振っても>
<右へ振っても絶景>
いたる所に残る雪だるまにも、新雪がのると元とは違ったものに見えてきます。この雪だるま、あなたには何の形に見えますか?
※「昔のアニメ“タイムボカンシリーズ”の犬型ロボット?」
<雪だるまのへんげ>
昨日の雪の上に今日の雪、近くで見つめてみましたが、さすがに雪の結晶は見る事が出来ませんでした。
※「雪印みたかった」
<ふかふかと乗っかる新雪>
<結晶は見えません>
北大路橋から下流を眺めると、中洲の真ん中に池の様に水溜りがあります。そこへ二羽の鴨が飛んできて浮かんでいます。流れのない溜りで一時休息でしょうか。
※「この溜りわざと作ったの?」
<北大路橋から下流を望む>
<水溜りに鴨のシルエット>
北大路橋上流を望むと、目立つのは少し溜まりすぎの感がある中洲です。少し浚渫する必要がありそうです。
※「確か近々浚渫するのでは?」
<北大路橋から上流を望む>
北大路橋から上流を眺めていると、京都土木事務所の巡視トラックがやってきました。ベンチに積もった雪を払って回ります。少しでも早くベンチをご利用頂く為の作業です。鴨川管理の知られざる一面をご理解ください。
※「お疲れ様です。ありがとうございます」
<ベンチの雪を払います>
<少しでも早くご利用頂く為に>
北大路橋の下に目をやると沢山の種類の野鳥を見る事が出来ました。対岸に設置された看板を見てどれがなんという種類の野鳥か当ててみるのも面白いですね。
<北大路橋下に集う野鳥>
様々な雪だるまに混ざって珍しい形の塊が現れました。雪で作ったイスです。人間がもたれると破壊しそうな背もたれですが、お気に入りのぬいぐるみを座らせてフェイスブックにアップなんて実際にありそうです。
※「座ったら冷たいだろうな」
<雪で作ったイス>
イスのオブジェを撮影していると、「おはようございます」と声が掛かりました。カメラを手にした白衣の女性が鴨川に向かって進み出て、その雪景色を撮影されていました。仕事の前に思わず足が向いたのか近所の病院の女医さんのようです。
※「やっぱり雪景色の鴨川魅力的。人のことは言えないがついつい足が向く」
<上流に向かって>
<対岸に向かって>
<たっぷりの雪景色>
「とり年」の野鳥特集その2まで準備していますが、雪景色が間に割って入る事となりました。今後じっくりとご紹介しますが、この日雪の中で見た「キンクロハジロ」と「カイツブリ」をご紹介します。
太陽に光が白い雪に当たり、写真撮影の際の光を当てる「レフ板」の様な役割をしているのでしょうか。鮮やかな写真が撮れました。
<キンクロハジロ 金色の目>
<カイツブリ 小魚捕食>
京都土木事務所のある北山大橋まで到着しました。北山大橋から上下流を眺めると下流では空に浮かぶ雲が川面に写っています。上流側を眺めると山際にグレーの雲の層が厚みを増していますが、良いお天気です。
※「せっかくここまで来たんだから柊野砂防堰堤まで足を延ばそう」
<北山大橋から下流を望む>
<北山大橋から上流を望む>
北山大橋から上流に向かうと、さすがに園路の雪は解けてきましたが、前に見える「舟形」の山の船の形には真っ白な雪が残っていました。
※「他の送り火の山はどうなっているんだろう」
<山に白い部分が>
<舟形の山肌におしろいの様に>
<ここでもユリカモメの群れ>
御薗橋を越えて上流へ向かうと、広い空間で一人雪だるまを転がす人が見えました。一人で作るのは大変だろうと思いながら写真を撮ると、北の雲行きが怪しい感じがしてきました。
※「引き返した方が良いのか、いや、あと少し頑張ろう」
<空模様が怪しい雰囲気>
嫌な予感を打ち消しながら、賀茂川通学橋を過ぎた頃には雪がぱらついてきました。「やはり引き返そうか」とつぶやいたのですが、あと少しです。志久呂橋まで行くと、まともに前が見れない程の吹雪となってしまいました。
※「つらい つらすぎる でもスキー場だと思えば大丈夫」
<志久呂橋に雪が舞う>
「あと少し、あと少し」とつぶやきながら、柊野砂防堰堤へと到着しました。さっきまでの晴天は何だったのかという変化に戸惑いながら、堰堤の風景をカメラに収めて急いで京都土木事務所に引き返しました。
※「なんとか七条から柊野砂防堰堤まで制覇できて良かった 早く帰ろう」
<堰堤のバックは真っ白>
<近くの民家もかすんでいます>
<柊野砂防堰堤にも雪だるま>
<市街地最上流 残る雪も割増>
吹雪の中を下流へ向かっていると、雪が止み太陽が顔を出しました。振り返ると北の空はまだグレーの雲に覆われています。もう一度引き返そうかとも思いましたが、午後からの約束があるので思い止まりました。「柊野の青空の雪景色欲しかった」
<賀茂川通学橋付近から北を振り返る>
その日の夕刻、前日スズメを見た付近を通りかかると、雪の溶けた園路にスズメとホオジロらしき野鳥が仲良く餌を探していました。綺麗な雪景色、楽しい雪遊びと人間は浮かれていますが、小さな野鳥にとっては死活問題ですね。
※「雪害で困っている人もおられる事を忘れてはいけないですね」
<雪が溶けて餌が探しやすい スズメとホオジロ?>
前回と今回は、鴨川の雪景色をご紹介しました。鴨川に関わって5シーズン目の私ですが、これほどの量の雪を鴨川で目にしたのは初めてです。どの場所でも青空と雪景色を求めて歩きまわりましたが、目まぐるしく変化する天候に思うようにはなりませんでした。
※「“人との出会い”も“美しい景色との出会い”もタイミングですね」
平成29年1月17日 (京都土木事務所Y)
前号・前々号と今シーズン最強寒波に見舞われた鴨川の雪景色の様子をご紹介しました。大量に積もった雪景色はおしろいを塗った様な「厚化粧」でしたが、1月24日の早朝に“はらはら”と舞う少量の雪をまとった鴨川・高野川は「薄化粧」といった感じです。
京都府の北部では、「府北部 再寒波 大雪にうんざり」と新聞の見出しが伝える程に雪が降っているようです。京都府は南北に長く、雪の降り方も北に行くほど強くなります。京都市内も北上するほどに気温が下がっていきます。
南の方から北上して通勤されている方はよくご存知かと思いますが、北大路通りを過ぎるまでは雪が無く、それより北は雪景色という事も少なく無いです。この日もそんな状況でした。松ヶ崎橋から上流を眺めると、薄っすら雪化粧です。1月15日の様子と比べると随分景色が違います。
<松ヶ崎橋上流薄化粧 1月24日>
<同左厚化粧 1月15日>
「馬橋」まで南下して比叡山方面を眺めると、山頂付近にはガスが掛かって流れていきます。雲の隙間から朝日がこぼれていますが、寒々しい空模様です。
<馬橋から比叡山を望む>
<薄雲の向こうから太陽の光>
いつも高野川へアクセスする右岸スロープ入り口から松ヶ崎人道橋までは、北泉通りに架かる橋の工事中で通行止めになっています。
この橋が左岸にタッチする場所には、並木の若返りで植樹されたサクラの木があります。そのサクラの前には、告知がしてありました。
この桜木は平成29年1月下旬に白川疎水沿いへ引越しします。
橋りょう工事の完了後この場所には幼木(この木と同じ大きさ)を植える予定をしています。
京都市建設局道路建設部道路建設課
ということは、間もなくこの幼木は引越しです。今春この場所で花を咲かせることは無いようです。
地元の方にとって、工事に伴う桜の運命は気になるものです。キチンと告知がされていました。
<桜の木引越しの告知>
松ヶ崎人道橋から高野川に入り、上流に向かって雪景色を撮影していると、若い女性がこちらに向かってジョギングです。イスラム教徒の女性が頭を覆う“ヒジャブ”姿ですので「外国の方」と認識しました。
<松ヶ崎人道橋下流から比叡山を望む>
<東の空に青い色が見えてきました>
写真を撮る私の横を通過されましたが、振り返ると再び戻ってきて「スマホで写真を撮って欲しい」と英語で話しかけられました。あまり触ったことも無いスマホで写真を撮って差し上げると、うれしそうな笑顔でお礼の言葉を残してジョギングに戻られました。
「雪景色の高野川で比叡山をバックに記念撮影」京都の思い出がひとつ増えたことでしょう。
<走り去る女性を見送って>
女性を見送って、再び高野川を眺めていると、川の澱みの水面が凍りかけているようです。近づいて見てみるとうっすら凍った水面に薄っすらと雪が乗っていました。石を配置して砂を敷きつめ庭の様にも見えます。
<水面が凍っているような>
<凍っているようです>
<凍っています>
<石庭のような>
少し川の中を歩いてみようと、そのまま寄州を南下すると、今度は薄く溜まった水が完全に凍っていました。その上を歩くと「パリパリ」と小気味よい音と共に靴底に踏みしめた感覚が広がりました。冷え込んでいました。
<完全に凍っている>
<「パリパリ」>
高野橋から上下流を眺める頃には、先程までよりはいくぶん強い太陽の光が届くようになっていました。
<高野橋から上流を望む>
<高野橋から下流を望む>
出町まで足を延ばそうかと家を出ましたが、ゆっくり歩きすぎて出勤時間に間に合いそうにありません。北大路通りを西へ鴨川へと向かいました。
北大路橋から上流を眺めると、北の山の一番奥の方にだけ太陽の光が当たり白く積もった雪が照らし出されていました。橋の下では一羽だけユリカモメが浮かんでいます。
<北大路橋から上流を望む>
<一羽だけユリカモメ>
北大路橋から右岸を上流へ向かうと、短パン姿でジョギングされている男性の姿がありました。「さむ!」
北の山の奥を照らしていた太陽の光が手前へと移動してきました。太陽が移動したのではなく雲の動きですね。そう雲の動きを感じます。
<太陽の光の当たる場所が移動>
京都土木事務所のある北山大橋の上まで来ると、私の体にも太陽の光が注ぐようになっていました。前号では、刻々と変化する天候を感じましたが、今回は雲の動きが変化させる雪景色を感じることが出来ました。
<北山大橋から上流を望む>
皆様も太陽と雲が短時間で変化を作り出す「景観」を感じてみてはいかがでしょうか。
今回も真っ白な雪景色をご紹介しました。真っ白な野鳥といえば「コザギ」「ダイサギ」など総じて「シラサギ」と呼ばれる野鳥です。
それ以外の真っ白な野鳥を鴨川・高野川では見たことがありませんでしたが、先日見つけてしまいました。
平和の象徴「ハト」です。以前どこかの製薬会社のCMで群れで飛び立つ白いハトを見た記憶が甦ってきますが、目の前でしかも鴨川で見るとは思いませんでした。
様々な色をまとった「ドバト」の群れの中に一羽だけ“白いハト”がいました。ほとんど白くて少し違う色が混ざっているという個体はけっこう見かけますが、真っ白は初めてです。
<右側面>
<左側面>
<後姿>
<前姿>
<どこから見ても真っ白なハト>
色んな角度から写真を撮って確認しましたが、やっぱり真っ白でした。もしかして「幸運の白いハト?」カワセミを見つけた時の様な「ラッキー感」がありました。
<一番最近(1月22日)勧進橋上流で見たカワセミ ラッキー!)>
平成29年1月24日 (京都土木事務所Y)
鴨川真発見記第257号に続き野鳥特集その2をお届けします。前回は五十音順であ行を終えました。今回は「か行」で始まる名前の野鳥ですが、少々多いので「か」で始まるの野鳥に絞っての紹介です。
前回同様「広辞苑」の解説を盛り込んでのご紹介です。思いつきで、広辞苑の引用を始めてみましたが、その内容を読んで書き写す作業が意外と大変です。最後まで行けるのか少々自信が無くなってきましたが、コツコツと頑張ってみたいと思います。
か行のトップは「カイツブリです。
カイツブリ目カイツブリ科の水鳥。大きさはハトぐらい。夏羽は背面暗褐色喉・頸側は栗赤色、腹部は白色。冬羽は色が淡い。趾(あしゆび)の両側に膜がついていて水かきの働きをする。湖沼・河川などに極めて普通。巧みに潜水して小魚を捕食。(広辞苑より)
広辞苑の解説を疑う訳ではありませんが、私の印象では、大きさはハトほども大きく無い様な気がします。しかし広辞苑奥深いですね。「趾(あしゆび)」文章のつながりで意味は解るのですが、その言葉を耳にした記憶がありません。
鳥類に関する文献を見て、「鳥類特有の足のつま先の事」という意味を知りました。鳥類は5本目の指が退化して一般的に4本の指でつま先立ちしているのです。前回ご紹介しました「チドリ」の解説に「うしろゆびを欠く3本ゆび」と書かれていました。
<水面をスイスイ カイツブリ>
<沈んだり浮き上がったりの繰り返し>
<一度潜ると何処から出てくるか>
<結構群れになっています>
<解説どおり小魚ゲット>
カモに関しましては、前回の「オナガガモ」の時にありましたとおり、カモをまとめて「カモ」として解説がありましたので、私が知る範囲でご紹介したいと思います。
カルガモの特徴はなんといってもクチバシの先の鮮やかな黄色いラインです。カモの種の多くは、オス体が綺麗なデザインでメスの体が地味なデザインです。オスとメスが一緒に居なければパッとみても何のメスか解りません。
それに反して、カルガモはオスもメスも同じデザインです。ですので逆にカルガモのオスなのかメスなのか見分けがつきません。マガモとの交雑が進んでいて「両方のデザインを兼ね備えた」個体をよく見かけます。
本来は、渡り鳥のカモ類ですが、鴨川に留まり益々交雑が進んでいます。交雑を知らなかった頃「ちょっと変わっているな」程度でしたが、知ってしまうと気になりますね。
<くちばしの先が黄色 カルガモ>
<どっちが オス・メス>
<つま先に水かき>
<仲良くしてると>
<赤ちゃんが生まれました カルガモの親子>
カワアイサも「カモ」の仲間です。名前に「カモ」が入らない鴨の仲間の多くは、水の中に潜って魚やカニ・エビなどを捕まえて食べる肉食系のカモです。多くの鴨の種のオスとメスの見た目の違いは先ほど「カルガモ」の項目で説明しましたが、カワアイサの場合は少し様子が違います。
<どっちがオス カワアイサ>
<あっちかな こっちかな>
オスも白と黒でシックな感じですが、メスの方が茶髪で頭の後に「たてがみ」のようなフサフサの羽が生えています。水の中に潜ってもすぐにフサフサが復活します。
<白と黒の オス>
<茶髪でシルバーな メス>
ちょうど4年前2013年の2月の出勤時の事でした。何か見たことない野鳥と思って撮影し、いつもの様に野鳥の中村氏に見てもらいました。それは「カワアイサ」鴨川にいるとは珍しいとのお返事に「お宝ひとつゲット」と思ったことを思い出します。
その時はオス1羽のみだったのですが、翌年から毎年見るようになりました。昨シーズンはメスしか見ませんでしたが、今シーズンは共に飛来し、オスが魚を捕食するシーンを見せてくれました。
<魚を頭から>
<ゴクリ>
続いては、釣り人には嫌われているカワウです。カワウの項目が有りませんでしたので、「ウ」の項目の解説を参照します。
ペリカン目ウ科の水鳥の総称。頸は細長く全身黒色。海岸・湖沼に群棲し、巧みに潜水して魚を捕食する。世界に約40種が分布し、日本にはウミウ・カワウ・ヒメウなど。鵜飼に用いるのはウミウ。(広辞苑より)
このカワウも潜水して大量の魚を捕まえて食べています。カワウは浅いところでも素早く泳ぎ回るので、魚が驚いて逃げ回ります。その逃げ回る魚を目当てに、ユリカモメ・アオサギ・コサギ・ダイサギがその周りに集まって協働して漁をしている様子をしばしば目にします。
<深い所も一気に潜水 カワウ>
<しばし休憩中>
そして、漁が終わると翼を広げて風を当てて乾かします。この様子もよく目する光景です。
<カワウの周りに集う他の野鳥>
<翼を広げるその先に錦鯉>
名前に「カラス」が入っていますが、カラスの仲間ではありません。続いてはカワガラスです。
スズメ目カワガラス科の鳥。大きさはツグミぐらい。尾は短く全身黒褐色。山間の渓流にすみ、滝の裏側などに営巣。巧みに水中を潜行して水底の小昆虫を捕食。(広辞苑より)
解説にありますとおり、カワガラスは山間の渓流にすんでいるため、他の野鳥のように頻繁に目にする事ができません。野鳥観察会に行っても一瞬目の前に現れたり、とても遠いところにいたりと手元にまともな写真がありません。
「巧みに水中を潜行」しての解説の意味は、他の潜水する水鳥とは違って泳いでいるというよりは、川底を歩いている感じです。潜るというよりは「沈む」の表現の方がピッタリです。
沈んだカワガラスは、浮上するのではなく、水中からいきなり飛び出てきます。一枚だけその様子を偶然撮影していましたのでご紹介します。
<写真中央上部に黒い点>
<拡大すると カワガラス>
カワセミを見た日は「今日は何か良いこと有るんじゃないかと」密かに心躍ります。
スズメより大形で、尾は短く、くちばしは鋭くて巨大。体の上面は暗緑青色、背・腰は美しい空色で「空飛ぶ宝石」とも称される。水中の小魚なザリガニなどをとる。(広辞苑より)
カワセミを初めて目の前にした時は「これがあのカワセミか」とテンションが上がりました。目の前の空中でホバリングして一点に留まっていると、そこから一気に加速して飛び去りました。カワセミは飛んでいるとき「チチチチチ」というような金属音に似た音を出すのですぐにわかります。行方を追って写真を撮りました。
<着地点しばし留まる カワセミ>
<背中もしっかり見せてくれました>
カワセミは、止まった場所から一直線に川に飛び込んで魚を捕まえて、一直線に寸分違わぬ位置に戻ってきます。これを見ると更にテンションが上がります。
<石の上から狙いを定めて>
<魚をくわえて元の位置>
<空飛ぶ宝石 カワセミ>
「か」で始まる名前の野鳥の「取り」はカワラヒワです。ちゃんと単独での項目がありました。
スズメ目アトリ科の鳥。小形でスズメぐらい。体は暗褐色で尾と翼に黄色の班が目立つ。河原や村落周辺に多く現れる。(広辞苑より)
解説にあるとおり、スズメくらいの大きさで、群れて移動していますので、何も考えずに眺めていると「スズメ」という認識しかできません。よく見ると黄色い模様が入っていて明らかにスズメと違うのですが・・・。何事にも共通しますが「関心」が無ければ「気付く」事ができませんね。
<写真中央に カワラヒワ>
<菜の花に囲まれて保護色>
<菜の花の実を剥いて>
<種をパクリ>
<次の実へ移動>
まだまだ、多くの鴨川・高野川に集う野鳥達がいます。今後も順次ご紹介していきます。皆様にも今年の干支「とり」にもっと関心を持って頂きたいと思います。広辞苑の解説の奥深さと共に。
平成29年1月10日 (京都土木事務所Y)
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