ここから本文です。
知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(2023年6月22日、ものづくり振興課 足利)
大和テック株式会社(宇治市)(外部リンク)は、100名体制を超え、繊維機械をはじめとする国内大手メーカーのTier1企業の地位を確立してこられました。近年は「下請加工」から脱却し、それらメーカーの「パートナー」へと転身するために、2つの戦略を推進。
1つは、製缶板金(量産)+機械加工(単品・開発)の一貫対応です。発注者にとって、板金はA社、機械加工はB社といった「のこぎり発注」ではなく、当社に一括発注することで手間を省くことができるよう、一方、当社にとっては、それぞれの加工を受けるよりも、一貫対応することで収益性を上げるため、製缶板金装置から機械加工装置までを揃えて対応する極めて珍しい体制をとっておられます。
さらに、社長が「営業マン」となってメーカーの動向を先読みし、他にはない生産装置も予め取り揃えておくことで、メーカーが本格的に発注先を探し出す時点で、既に対応できる体制を擁しておくという手法で、多くの受注を獲得し、従業員をはじめ体制を拡大してきました。実際、動いている工作機器は、ロボット化されているなど、高度な生産体制が構築されています。
「一貫対応体制」によって多種多様な工程を抱えているため、また、「先読み投資」は社長個人の資質・ノウハウに依拠している面があるため、DXによって、「生産効率化」と「ノウハウの共有」を図ることで、下請加工から大手メーカーのパートナーへの転身を完成させていく予定です。
お問い合わせ