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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(令和3年4月8日、ものづくり振興課 足利・小高)
テック・ワーク株式会社(外部リンク)が、新たに空気浄化装置を開発。
殺菌灯や真鍮、板金塗装を本職とする同社らしく光触媒を導入。
(掲載日:平成28年1月12日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
テック・ワーク株式会社(外部リンク)の田中代表取締役様、小網課長様、小幡様にお話をおうかがいしました。(平成27年度元気印・経営革新企業)
―創業が1991年で、既に150名近い従業員がいらっしゃるまでに発展されていらっしゃり、その秘訣をうかがいたいのですが、まず、御社の掲げられている「ニュートータル生産システム(設計から完成品までの一貫した生産システム)」。設計から、製缶・プレス等の加工、組立など一貫して対応というものだと思いますが、「一貫生産」というフレーズ自体は今や巷でよく耳にしますね。
田中)一貫生産を言い出した「先駆け」だと自負しています。創業当時は、バブル崩壊直後の、ものづくりに非常に厳しい時代でしたが、高度成長時のやり方を踏襲すれば負け組になることが見えていた時代で、逆に、新しいやり方をすれば必ずチャンスが来るはずと信じ、顧客企業様がどういう状況にあるかを考えました。当時の日本は、高品質だけど新興国との競争に晒され価格競争に追われていました。我々下請けも苦しかったわけですが、発注元もそれぞれの購買案件ごとにわずかな価格差を求めて、その作業のために購買部に大量の人員、人件費を割いていたのです。そこで、発注元に対し「購買代行」を提案しました。
―「購買代行」とはどういうことですか?
田中)当社が購買部に代わって「購買代行」をすることで、購買案件ごとのコスト削減ではなくトータルで削減するとともに、購買部の人件費を減らした分を伸ばしたい分野の部署に投入されてはどうか、という提案です。購買部の人員削減提案には、特に分業体制が進んでいる大企業では抵抗が強かったですが、中堅企業ではこの考え方への理解が高かったです。そこで、中堅企業向けに「工場代行」も提案しました。
―「工場代行」ですか。
田中)「当社を御社の製造部として位置付けてください」という提案です。加工はもちろん、部材購入、設置代行、メンテナンスも含めて受けました。今や、ものづくりベンチャーの多くがファブレスであり、彼らもパートナーとして有力だと思います。
―創業間もない頃に、よくそれだけ幅広い工程を受けることができましたね?
田中)スタートは板金加工屋でしたし、当然当社だけでは受けられませんので、最初は外注先と協力しながら対応し、いずれ内製化の比率を上げていくという考えでした。
―なるほど。経過はよく分かりましたが、現時点での他社の「一貫生産」との戦略の違いとは?
田中)次の受注機能は「販売支援」です。当社が受託生産したメーカーの製品を、当社が出来る販売のお手伝い、又、ユーザーの紹介、斡旋をさせていただくものです。
―その意図は何ですか?
田中)販売支援することにより、受託生産に関する関係も強化され、顧客とのパイプも太くなり、より信頼が強固されます。今後大いに進めていきたいと考えています。又一方で、受発注のオンライン化も関心事です。
―なぜそのように他と違った発想をお持ちなのでしょうか?
田中)創業するまでは、会社勤めで、営業部門一筋、30年間続けてきました。常に顧客の立場に立ち、顧客の要求をどうすれば満足していただけるか、又、トータル的なメリットが出るのか、その方法(対応)を考え、提案してきました。注文に対しては、「やります」と一発回答で対応すると共に業務改善提案も提供して、顧客から大変喜んでもらえる「顧客満足対応の仕組み」を作り挙げてきました。
―冒頭の質問に戻りますが、会社を発展させてこられた秘訣は何でしょうか?
田中) 単なる加工屋であるだけではなく顧客目線に立つことが重要ですが、その根本には「部品加工が受注できる受注ネット作りをどう構築するか」という考えがあります。だから、「まず利益を上げ、設備を入れ、そして人を雇う」をひたすら繰り返してきたというだけです。最近は、M&Aによる買収先探しも視野に入ってきました。
―在主に生産されているものはどんなものですか?
田中)調剤薬局向けの錠剤自動包装機ですとか、半導体製造装置等です。
―今回開発された製品「ガス温度調節装置 GTC-01」について、教えて下さい。
田中)細胞の測定や評価を行う場面において、環境を一定に保つことが重要なのですが、環境(温度)を調節・維持する装置です。株式会社iPSポータル様と共同開発しました。同等品はあるのですが高価なものが多く、本製品は機能を絞って価格を抑えています(希望小売価格300,000円(税別))。
―自社商品開発を決意された理由は?
田中)会社をさらに成長させるために、構造設計から完成品、販売、設置メンテまで自社ブランド製品を自前製造することによって、ものづくりをトータルでメーカーとして応えられるノウハウを構築していけるものと考えました。
―今後の事業展開としてはどういった展望をお持ちですか?
田中)共同開発先を常に探しています。売れるものを厳選してはいくのですが、ベンチャー企業等と組んで、ユニークな製品を世に生み出していきたいと考えています。
他とはひと味もふた味も違う同社の「ニュートータル生産システム」。共同開発、製品化をお考えの企業の皆様、ぜひ同社へお声かけを、お待ちしております!
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