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株式会社SOCINNO (京都企業紹介)

知恵の経営元気印経営革新チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。

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トピックス:関西広域連合に取り上げられました!(外部リンク)

(掲載日:令和2年2月14日、文:ものづくり振興課 岩橋)

関西広域連合HPで掲載されているスモールビジネス(第二創業含む)の取組紹介ページで株式会社SOCINNOさまが取り上げられましたので、お知らせいたします。

株式会社ソシノ様記事へ(外部リンク)

(関西広域連合HP記事)

注※スモールビジネスとは・・・
地域における経済、雇用、コミュニティ維持の重要な担い手であること、地域の需要を賄い、地域の資金循環に貢献していること、将来、地域経済をけん引する企業に成長する可能性を秘めていること、若者、女性など多様な人材に対して多様な価値観、働き方を提供していることといった役割・特徴を有したもの。(関西広域連合HPより抜粋)

 

トピックス:スマートリモコン「sRemo-R2」をリリース(外部リンク)

(掲載日:平成30年9月13日、文:ものづくり振興課 岩橋)

「sRemo-R」のデザインや多機能などの良さをそのままにハードウェアを一から設計し直し、刷新した新製品「sRemo-R2」がリリースされました!

主な特徴は以下のとおりです。

(1)GoogleHomeやAlexaのスマートホームアプリ(スキル)に対応し家電を音声操作可能

GoogleやAlexaスマートホームにsRemoアプリ(スキル)で直接連携し、GoogleHomeやAlexaに「テレビつけて」など話しかけることにより家電を操作可能です。

(2)温度、湿度、照度情報をグラフ閲覧(過去1年分)、CSVダウンロード可能

温度、湿度、照度情報が現在のグラフだけでなく過去1年分の閲覧が可能です。また、CSVデータでダウンロードすることも可能です。

(3)IFTTT連携によりGPSサービスなど多くのサービスと連携可能

GPSと連動(IFTTTと連携)することで「家についたらライトをつける」などの多彩なサービスを実現します。

(4)リモコン信号のクラウド保存、取得が可能

リモコン信号をクラウドに保存し取得することが可能です。クラウドからいつでも取得できるので、リモコンが壊れたり電池切れなどの心配が無くなります。

(5)簡単な初期設定

「sRemo-R」発売当初に必要だったポート開放等は不要でWi-Fi設定と「sRemo-R」名を登録すれば初期設定が簡単に完了し、AIスピーカ連携や屋外からのリモコン操作が可能です。

(6)屋外からスマホで家電操作

屋外に居てもスマホで自宅の家電を操作できます。また、温度や湿度、照度情報もスマホで確認できます。

家電をインターネットに接続し、多彩なサービスを実現!

(掲載日:平成30年7月2日 聞き手・文:ものづくり振興課 岩橋)

株式会社SOCINNO(外部リンク)(京田辺市)の山中代表取締役にお話をお伺いしました。

ITで社会を良くする会社

 

―まず、御社の概要を教えてください。

山中)弊社は2015年に創業したIT企業です。企業名のSOCINNOはSOCIety(社会)とIt(IT)とINNOvation(革新)の3つの単語からなる造語で、IT事業で新たな価値を生み出し、より良い社会を実現する会社を目指して取り組んでいます。事業としては、IT技術を活用して、IoT基盤「sCloud」を構築し、Smart Remote Service「sRemo」サービスの開発・提供を主に行っており、その中で、IoT社会を実現する第一歩として「sRemo-R」というスマートリモコンの開発・提供に取り組んでいます。

お家をお手軽にスマートホーム化するスマートリモコン「sRemo-R」

―『スマートリモコン』というワードは最近よく聞くようになりましたが、具体的にどのようなものなのでしょうか。

山中)テレビやエアコン、オーディオなど、あらゆる家電製品のリモコンは赤外線方式ですが、それぞれの赤外線信号をあらかじめ登録し、それをスマートフォンで操作して発信できる設置型の学習端末を『スマートリモコン』と呼んでいます。あらゆるリモコンをこのスマートリモコン端末1台にまとめることができ、各家電ごとにリモコンを探す手間が省けるだけでなく、スマートフォンから操作できるため、インターネット経由でスマートリモコンにアクセスし、外出先からリモコン操作が可能です。通常このような操作は、家電側がスマート家電でなければできないと思われがちですが、スマートリモコンがあれば、お家をお手軽にスマートホーム化することが可能です。弊社の製品「sRemo-R」の受信できるリモコン信号は、特定の信号パターンに依存していないことから、赤外線信号のものであれば、あらゆる信号を扱うことが可能であり、家電の全メーカの信号に対応しています。


(sRemo-Rは三色展開)

―とても便利な製品ですね。他社製品と比べて「sRemo-R」はどのようなところに差別化要素があるのでしょうか。

山中)いくつかありますが、一つは「IFTTT」というアプリケーションサービスに対応している点です。IFTTTとはクラウド上で様々なサービスとサービスをつなぎ合わせるアプリケーションサービスで、このIFTTTを活用して今流行りのGoogle HomeなどのAIスピーカーと連動させ、スマート家電未対応の家電の音声操作が可能です。また、スマートフォンのGPS機能と連動させ、例えば特定のエリアに入ると玄関の照明をオンにするといったことも可能です。また、AIスピーカーと連携して弊社の「sRemo-R」だけが行えるものとして、マクロ機能の登録が挙げられます。これはよく用いる操作手順をセットにして登録しておき、任意に呼び出して実行させることができる機能のことで、例えばレコーダーの録画一覧が見たい場合に、(1)テレビの電源を入れる、(2)レコーダーの電源を入れる、(3)入力切替でHDMIの画面に切り替える、(4)レコーダーの録画一覧を見るといったように4回程度の操作をAIスピーカーに伝える必要がありますが、弊社の「sRemo-R」と組み合わせることで、「録画一覧見せて」と言うだけで、目的の画面が表示できるため、AIスピーカーの活用においても非常に便利です。

―本当に便利ですね。

山中)さらに、温度・湿度・照度センサーが内蔵されており、それらの情報を取得してグラフ表示することが可能です。他社製品にもセンサーは内蔵されていますが、取得時点の情報しか確認できず、その推移を見ることができません。弊社の製品は過去1年分のデータの推移を見ることができ、ペットがいる御家庭や家庭菜園をされている御家庭などにおいて、家庭内の環境情報を管理するのに非常に有効です。

―なるほど。

山中)そのほかの特徴として、リモコン信号やマクロ機能をクラウド上に登録することができます。これは一般ユーザーの方でも登録可能ですので、同じ家電のリモコン信号が登録されている場合は、クラウドから他のユーザーが登録した信号を活用することができ、先ほど述べたマクロ機能においても、他のユーザーが便利なマクロ機能を登録している場合は、それを呼び出して使用することが可能です。

―ということは御購入された方が増えれば増えるほど、クラウド上に様々な家電のリモコン信号、便利なマクロ機能が登録されていくというわけですね。

山中)その通りです。いわゆる双方向のサービスとなっておりますので、御購入いただいた方が増えれば増えるほど使い方の幅が広がるようになっております。また、一般ユーザーの方が御登録いただいた機能等は評価できるようになっており、評価が高い順に表示しています。初めて御購入いただいた方でも、既ユーザーの方が便利だと思っている使い方をクラウド上からすぐに活用できるようになっております。また、これだけの機能を兼ね備えながら、価格は1万円を切っており、月々の電気代も10円未満と、コスト面においても購入者にメリットがある商品となっております。

 

専門家の優れた技術・ノウハウ×ユーザー視点に立ったアイデア

―素晴らしいですね。このように他社製品との差別化を図る上で、御社の強みはどのようなところにあるのでしょうか。

山中)もともと私はNTT西日本で主に研究開発職に従事し、インターネットアクセスサービスであるフレッツシステムの立ち上げ当初から10年以上、最新のIT技術に関するシステム設計・開発に携わってきました。インターネットの仕組みを知り尽くしていると自負しており、数百万人のユーザーを収容できるネットワークやサーバ開発、運用のノウハウがあり、大規模に対応したクラウドの構築が可能です。一方で、弊社の従業員全員がIT技術に精通した人間というわけではありませんが、利用者は一般の方ですので、誰でも使いやすくするという観点で多くの方の意見も「sRemo-R」に生かされています。このように専門家の技術・ノウハウとユーザー視点に立ったアイデアがうまく融合している点が弊社の強みと言えるかもしれません。

地方から日本の活性化に貢献!

―なるほど。ところで、御社のような製品を開発していく場合、山中さまのほかにも優れたIT人材が必要であると思うのですが、IT人材は現状では都市部、特に東京に集中している傾向にあります。そのような状況の中、京田辺市で創業されたのはなぜですか。

山中)私はNTT西日本で培った経験やノウハウを活かし、世の中に貢献したいと思い立ち、創業を決意しました。その中で、宇治田原町出身ということもあり、地方から日本を元気にしていきたいという思いから、出身地に近い京田辺市に本社を構えることにしました。地方には家庭の事情等でその地域でしか活動できないけれども、優秀なノウハウやスキルを持った人材が数多くおられます。このような方々が能力を発揮しやすい環境を整備することで、地方から日本を元気にできると考えています。現代はインターネットの時代であり、時間や場所に囚われず、24時間いつでもどこからでもサービスを提供することが可能な時代になっています。IT技術を活かすことで、起業に関する地方のモデルケースになり得ると考えておりまして、日本の活性化に貢献するべく活動していきたいと考えています。

―素晴らしいお考えですね。それでは、最後に今後の展望についてお聞かせください。

山中)まずは現行品のスマートリモコン「sRemo-R」を改良し、お客様にさらに使いやすい商品を提供していきたいと考えています。現在も改良を重ねておりまして、8月に改良版を発表する予定です。また、スマートリモコンの開発を通じて、IoTプラットフォームの基盤が出来ましたので、今後は「sRemo」サービスを拡大させ、防犯や健康分野にも進出していきたいと考えております。

―今後の展開が楽しみですね!

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商工労働観光部産業振興課

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