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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
三笑堂主催第4回介護ロボット・ICT展
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(掲載日:平成28年1月7日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
「電子連絡ノート」は在宅医療・介護において、手書きのノートで行われている情報共有をクラウド化するものです。療養者やご家族が体調や不安な事などを発信し、いつでも医療介護従事者と繋がれることで、心の通った療養環境を実現できます。
そうした商品を取り扱ってらっしゃる株式会社三笑堂(外部リンク) 営業推進部の西次長様、安永様にお話をおうかがいしました。
―従業員1000名にのぼる医療・医薬・介護・バイオ専門商社まで成長を遂げられた秘訣と合わせて、会社名の由来を教えてください。。
西) 社名は、お客様、仕入先メーカー様、そして当社が笑う、「三方良し」の理念を表しています。秘訣は「医療を軸に事業展開を行ってきた」ことでしょうか。軸をぶらさず常にお客様のお役に立てることを考え、新しい事業に挑戦してまいりました。
―医療・医薬・介護等といった業界での事業において、難しい点はどんなことですか?
西) 人の生命・健康に関わるので、いい加減なことは絶対にできないということです。しっかり勉強して営業活動に臨まなくてはなりませんし、そのための研修体系も整えています。
―中小企業さんへの御参考にお聞きしますが、商社のお立場で、新商品の探し方はどうされていますか?どういった商品なら取扱いをされますか?
西) 既存のお客様からのご提案が多いのですが、当然のことながら、「売れそう!」と思ったら、でしょうか。ここは意外と直感です。
― 一方、大手メーカー品等の場合、他の商社さんでも同様に取り扱われていたりするわけですが、そうした中で心掛けてらっしゃることはありますか?
西) 現場ニーズなどの情報を集め、メーカー様にご提供し、その開発をサポートすることで、何より良い商品が多く世に生まれ、それを取り扱えますし、時には仕入価格面での御配慮をいただけることもあります。
―お客様に対しては、どういった工夫をされてますか?
安永) 「シルバー世代をより快適にお過ごしいただくための、アイテムの探し場」を目指し、お客様それぞれに合ったものを実際にお手に取っていただき、お試しいただき、お選びいただけるショールーム「セレクションスペース笑顔」を開設しております。ショールームとしては全国トップクラスの規模だと思います。
―特に靴や杖の展示アイテムが多いのですね?
安永) 自分に合ったこの靴、この杖で外出したいと思っていただくことで、より健康で元気にお過ごしいただきたいという想いがございます。実はご自身の足のサイズを正確に測ったことがない方が意外に多く、その測定もできます。左右でサイズが違う靴、幅広の靴など、さまざま取り揃えています。
―産業支援機関においては病院や施設はなじみが薄い分野と言えますが、病院や施設の開業や承継のサポートもされていますね。
安永) はい。病院や施設の開業や承継のサポートもちろんですが、現在、鍼灸事業をしたいとおっしゃってる方数名に、本社横の物件をお貸ししています。いわゆるインキュベート的な役割を果たしています。当社にとっては、将来本格開業された際に、当社のお客様になっていただくことを期待しているわけです。
―今後の、又は将来的な展開はいかがでしょうか?
西) まずひとつは、在宅サポートの強化です。在宅医療から在宅介護まで、川上から川下まできめ細かにサポートすることで、より健康で元気なシルバー生活の実現に貢献したいです。また、ロボットの開発・導入の促進です。独居のご高齢の方等の見守り、介護現場での人手不足など、日本の抱える課題を解決する有力な手段だと考えています。
―海外展開はいかがですか?
西) 医療機器ではご承知のとおりですが、海外から良い商品を輸入し、お客様にお役立ていただくということは行っております。国内製品を海外へということは、今後の将来構想として持っております。
その構想が実現され、日本、京都の良い商品の海外展開をサポートしてくださる日が来るのが楽しみです!
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