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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:平成30年7月24日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
株式会社PROTEC(外部リンク)(京都市)の深水代表取締役様にお話をおうかがいしました。
―まずは御社の概要から教えてください。
深水) 2010年に設立し、現在6名で、ソフトウェア開発設計、電子回路設計を行っており、ハードウェア、組み込みソフトウェア、PCアプリケーションを一括して受託可能です。
―お客さんはどういった企業さんですか?
深水) 産業機器メーカーさんなどが多いですね。営業担当者も置いていませんが、おかげさまで、口コミでたくさんご依頼をいただいております。
―理想的ですね。どうして御社が選ばれるのでしょう?
深水) そうですね、お客様のやりたいと思っているレベルを理解し、それに即した提案をするという点は特に力をいれているため、共感を得てもらえたのかもしれません。
―具体的には?
深水) 1つは、ハードウェア、組み込みソフトウェア、PCアプリケーションと幅広く対応していますから、お客様のところに参りまして、お話をお伺いして、その場で判断できる、その場で答えを出せるということですね。
―それは例えば、マイコンのようなソフトウェアで処理するものだけでなく、FPGAのようなハードの組み合わせで対応するものの両方に精通されているということですね。
深水) そうですね。幅広く対応しているという点では大手もそうでありましょうが、大きくなるとセクションの壁もありますし、対応のスピードには課題がありましょう。当社のような小さい規模で、幅広く対応しているところは珍しいと思います。
―この規模で幅広く対応でき、小回りが利いて早いということですね。
深水) また、幅広い技術を活かした開発力も強みです。例えば、こちらの環境計測装置をご覧ください。電池も入ってこの大きさで、電池も6か月持ちます。
―えっ、こんなに小さいのですか?!
深水) 基盤寸法は10mm×30mm×5mmです。電池の大きさもほぼ同じです。この基盤からBLEを介して通信します。
―たいてい電池の大きさがネックとなるものですが、よくこんなに小さい電池でいけますね?!
深水) BLEで電力を利用するわけですが、いかに電力の利用を少なくするか、回路設計、制御方法の工夫を、小さい基板内で行っているわけです。
―なるほど。しかし、御社にはどうしてそんなことができるのですか?
深水) 数々の試作開発に携わらせて頂き、新しい技術にたくさん挑戦してくるうちに、こういうことができるようになりました。
―今では、京都試作ネットにも参加されていますね。ところで、社員のみなさん、もともと技術系ですよね?やっぱり。
深水) いろいろですよ。私自身はもともと体育大です。その後ポリテクセンターには行きましたが。
―えっ、体育大ですか?何をされてたのです?
深水) 陸上の400mです。九州で2位でした。
―すごいですね。ポリテクセンターもすごいですね。この前もそこ出身の子に会いましたが、1人で何十社から声が掛かっていたそうです。
深水) 2~3年は苦労するでしょうけれど、未経験者でも大丈夫ですよ。
―では最後に今後の抱負を一言どうぞ。
深水) 個人的にこの仕事が好きです。この遊びを続けるために、さらに技術を磨いていきたいです!
仕事を「遊び」とおっしゃる同社。今後の展開がますます楽しみです。
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