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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:2023年7月7日 ものづくり振興課 足利・藤田)
現在、3次元化による2ナノ技術の実用化など、日本でも最先端ロジック半導体分野での次世代技術開発を目指す動きが加速しています。
そうした分野に身を置いているのが、株式会社オプト・イノベーション(京田辺市)(外部リンク)です。2019年創業のスタートアップ企業で、現在約20名弱のメンバーで半導体製造関連の装置等の設計開発を受託しておられます。
同社の強みは、光学と機械と制御に精通していること。
例えば、光の波長を用いたナノレベルの位置決め精度を出すために、機械の公差自体を0.1ミクロンレベルで制御しなければいけないといった場合に、光の干渉を加味するとか、機械の設計をどうするとか、通常の機械設計にはないレベルで検討する必要があるのです。機械の材料もセラミックなど、なかなか見かけないものを手掛けておられ、例えば同じ三次元測定機でも一般的なものとは比較にならない測定精度の機械を開発されているのです。
光学に関する教育の機会が減っていることもあり、光学の技術ノウハウを有する企業は少ないです。
2010年代、代表の木村社長が経済成長著しい中国に単身渡り、苦労を重ねる中で、プリント基板関連の日系企業とご縁を得られたのが、創業に繋がっているとのこと。近年、ICチップなどの半導体の微細化に伴い、それらを実装するプリント基板の回路等も微細化しており、その設計開発にも光学の高度な技術ノウハウが必要なのです。
現在は、国内有数の半導体製造装置メーカー関連の仕事が増えているという同社。その挑戦の続きが大変楽しみです!
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