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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:平成28年4月21日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
平成27年度知恵の経営企業、株式会社ノードクラフトの松本社長、下岡常務にお話をおうかがいしました。
—何をしてらっしゃる会社ですか?
松本) 2009年に設立し、現在5名のメンバーで、食品メーカー様の外装・包装工程のFA機器を作っています。世の中に既にある機器等を組み合わせながらも、世の中にないロボットシステムを作る仕事です。
—どうして食品メーカーであり、どうして外装・包装工程なのですか?
松本) 食品メーカー様が製造現場の人手不足で悩んでらっしゃるからです。少子高齢化で人手不足が進み、切実な問題になっているのです。だから、単純作業を自動化したいとお考えのところが多いのですが、製造工程のFA化は進んでいても、箱詰めなどの工程は手作業のままであったりと、FA化が遅れており、数多くのご依頼を頂いております。
—御社ご自身も大変お忙しく、お困りだとお伺いしています。しかし、産業用機械のFAなど、大手がひしめいているとも思うのですが。
松本) 工業品と食品は全く違うのです。例えば、大きさ一つとっても、工業品はミクロン単位の精密さが必要だったりするでしょうけれど、一方、食品はそうした精密さより、その都度大きさがまちまちであるという別の難しさがあるのです。
—なるほど。そんな中でも御社の特長は?
松本) 商社様を通じて依頼が来るのですが、「困っている、他ではできない」というケースに、弊社にお声がかかります。ありがたいことですが、忙しくて、会社のホームページすら未だに立ち上げられていません(笑)。
—他ではできない依頼をする、差別化を図ろうとするメーカー様が主要顧客なのですね。
松本) そうですね。オンリーワンを目指してらっしゃるメーカー様が多いですね。そうしたメーカー様に弊社がパートナーとして、納品後も作業員の方が実際に作業されるところまで、サポートしています。
—御社の社内も、素敵な音楽も流れ、かなりおしゃれな雰囲気ですね。
下岡) 現場を見て、どんなものがあればいいかなど考え、その現場に応じたロボットシステム等を作ります。提案し具現化していくのが仕事で、油まみれで汚れるといった職場ではありません。頭の中で考えることが仕事で、自分たちはサービス業だと思っています。
—考えるのが仕事、ですか。日頃、創造力を鍛えるために心掛けてらっしゃることはどんなことですか?
松本) 常に「動くもの」に興味がありますね。家族で遊園地に行っても「あの乗り物、どういう機構で動いているのだろう?」と、そんなところばかり気になってしまいます(笑)
—人材確保が急務ですね。どういった人に来てほしいですか?
松本) 素直で明るくあいさつができる人ですね。機械の納品が、どうしても大型連休や年末年始になりますので、そういう不都合はあるかもしれませんが、設計から製造、納品に至るまで全て対応できる「やりがい」があります。
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