ここから本文です。
知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:令和5年10月10日 ものづくり振興課 笠原・藤田)
萬工業株式会社(外部リンク)の城代 代表取締役にお話をお伺いしました。
同社は、取引先で生産された焼結部品(金属の粉末を固めた部品)について、設計図面に示された寸法精度に合わせる切削加工(仕上げ作業)を行っています。主に自動車や鉄道車両で使用される部品について、月に最大300万個の量産加工が可能です。
(左:仕上げ加工前、右:仕上げ加工後)
大量の部品を高速で加工するために、自動化が可能な工程には積極的にロボットを導入し、一方で、キズなどのさまざまな不良現象をチェックする必要がある外観検査はベテラン検査員が行うことで、生産スピードと品質確保の両立を図っています。
同社は、ギアなどの耐摩耗性を求められる材料を切削しています。このような材料は非常に硬く、切削工具がすぐに壊れる、加工時に反りが生じるなど、切削の難易度が高いことが特徴ですが、加工条件の設定や刃物の角度調整を行うことで、高速かつ精密な加工を実現しています。
現場を支える技術者については、スキルマップの活用やポリテクセンターの研修も積極的に参加して、技術水準の向上を図っています。また、女性が社員の6割以上を占めており、女性活躍推進にも注力されています。
さらに、今年(令和5年)の3月には新工場が竣工し、最新の工作機械や検査装置を導入して、半導体分野などの新分野進出に向けて加工精度・技術力向上に挑戦しておられます。
今後の展開が楽しみです!
お問い合わせ