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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(令和3年1月4日 ものづくり振興課 足利、笠原、鴨井)
株式会社ふたば書房(外部リンク)(京都市中京区)の洞本代表取締役にお話をおうかがいしました。
--京都で馴染みの書店でらっしゃいます。私は割とよく本を読むのですが、そのほとんどは実店舗で買います。インターネットだと自分好みのテーマに偏ってしまいがちですが、書店は幅広い品揃えが目で見えて、もっと広い視野に立ち戻してくれると言いますか、いつも「ああ、そういう観点があったか!」と気づかされる空間なんです。特定のテーマについても、本だとしっかり体系的に学べますしね。
洞本)京都、滋賀、兵庫に約10店舗の書店を展開しています。店舗の立地に応じて、「新たな発見をしていただけるような痒い所に手がとどく品揃え」であったり、「絵本の読み聞かせ」を実施したり、工夫をしております。
--先日もたまたま、山科駅前店に立ち寄ったのですが、本を求めて入ってみたら、とってもオシャレで、雑貨も充実していてユニークなものが置いてあり、思わず買ってしまいました!
洞本)ありがとうございます。実は、当社には雑貨事業部もありまして、「ANGER」「GRiN store」などのブランドの雑貨ショップも京阪神のほか、東京、名古屋など13店舗の雑貨店も展開しており、書店においても雑貨販売を併設しているところも多いんです。
--なるほど、どうりで!さて、本の話に戻るのですが、本の品揃えって、大変じゃないですか?出版社も多くありますし。
洞本)実は、日本には「取次」と「配本」という独特の制度があるのです。普通は、出版社が見本版を書店に届けて注文を取るわけですが、取次と言われる卸会社が、新刊書籍を書店に自動的に配送しているのです。そして、書店はその中から棚に並べる本を決め、売れた分についてのみ仕入額を支払い、売れ残ったものは後ほど返品するというものです。
--そうなんですか!
洞本)毎日大量の新刊が届きますので大変ですが、チェックできるというのは良いですよね。また、取次が雑誌と書籍を両方扱っているため、日本の書店は両方扱っていますが、海外でBook Storeと言えば、普通は書籍を扱っているだけです。
--そうなんですか!!
洞本)なので、本屋さんの数も日本は多いんじゃないでしょうか。書籍、雑誌、マンガなどを大衆に安価に流通させることができ、出版もしやすい独自の仕組みが日本にはあるのです。
--そうした中で、店舗の立地に応じて、ターゲットに応じて、棚に並べるラインナップやイベントの工夫をなさっているということなのですね。
洞本)そうですね。地域の、地元の方々に喜んでいただけるように、ということに尽きると思っています。昭和5年に創業し、現在、約230名体制へと成長してこられました。これからも、本や雑貨など、商品を通じて「文化性豊かな知的生活の提案」をしながら、皆様と共に成長させていただきたいと願っております。
次なるプロジェクトも進行中!乞うご期待です。
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