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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業等を紹介するページです。
(掲載日:令和元年5月27日 聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
株式会社exAgent(外部リンク)(向日市)の中山代表取締役社長にお話をおうかがいしました。
-御社の概要を教えてください。
中山) ロボットの研究開発、特に、人が使いやすいロボット、人とロボットのコミュニケーションについて研究開発をしながら、3次元撮影&データ作成サービス「exAgent 3D」を行っています。
-どういったサービスですか?
中山) シリコンバレーのベンチャーが作った「Matterport(マーターポート)」という実空間を3Dスキャンする機器・システムをベースにしたサービスです。
-Matterportを用いてと言うのは、珍しいのですか?
中山) 関東では何社かありますが、関西では他にはないんじゃないかと思います。
-具体的な特長をお願いします。
中山) まず、360度の3D映像が作成できて、そこにタグを自由に打てるということです。例えばこういったものですね。
(同社ホームページ(外部リンク)でご紹介されています)
-これ、おもしろいですね! マウス操作で前後左右簡単に動かせますし、丸印のところは、あっ、なるほど、タグ付けされてて説明が出てくるのですね。
中山) そして、360度の3D映像を作成しながら、3Dの点群データが作成できるということです。映像を撮影しながら、あわせてレーザーで測距できる機材があり、当社との契約によりMatterportがクラウドサービスで3Dデータを作成してくれます。
-ほほう!
中山) 3点目として、これはロボットの自己位置推定等で特に効果を発揮するものではないかと思いますが、点群データについて、それが地球上のどこなのか、絶対位置と紐づけできるということです。埋め込みAPIがオープンにされてまして、そういう紐づけができるのです。通常LiDERでマップを作っても、それを紐づける手段がないのです。
-そうなのですね。しかし、それでどんないいことがあるのですか?
中山) 例えば、ロボットが見回りをしている際に、緊急事態が起こったという場合、それが地球上のどこなのかといった絶対位置を、人間にお知らせする必要がありますよね。
-なるほど!
中山) そして最後に、安いということです。基本料金として、80平方メートルまでの撮影料が、データ作成料込みで税抜5万円です。
-それはたしかに安い。360度カメラなどを用いた実写撮影って、普通は100万円~とかいったことを聞きますしね。
中山) 世界的企業等が、屋外のストリートビューの作成を行っていますが、当社も今のうちから将来を見越して、屋内を中心に、こうした3Dデータをたくさん作成していきたいのです。
大変楽しみです!
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