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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:平成29年6月23日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
株式会社デジタル.クリエイト.エム(外部リンク)(舞鶴市)の澤田取締役技術部長様にお話をおうかがいしました。
―まずは御社の概要から教えてください。
澤田) 平成8年に設立し、現在従業員7名で、専門的には計測制御、電気制御などと言われる分野の業務をコア領域として受注しています。
―それはつまり、PLCとか制御盤とかということですか?
澤田) 分野的にはそういうことですね。PLCで動作するシーケンスプログラムの制作ですとか、制御盤の設計・製造ですとか、現場での配線工事、電気設備工事などですね。一品一葉の装置・システムですから、受注量には結構、波がありますね。
―受注業務でらっしゃるので、表に出しにくいかと思いますが、差支えのない範囲で、例えばどのようなものを開発されていますか?
澤田) 例えば、大手食品メーカー様の生産工程の一つ、印字検査工程において、カメラで撮影された画像データから、不具合が発見されればパトライトで教えるといった一連のシステムを整備させていただきましたね。
―なるほど。
澤田) あるいは、大手電池メーカー様の工場内のPLCどうしをつなげ、データの集中管理できるシステム整備も携わりました。生産工程に関するものだけでなく、例えば空調等も含めてです。大幅に生産プロセスが効率化しました。
―いいですね。
澤田) また、ネットワーク、あるいは設備というよりも製品の関連で言えば、大手自動車工具メーカー様からの依頼で、大型ジャッキの電気制御ソフトの設計を担いました。同社は小物のジャッキは多く扱ってらっしゃりますが、大型は珍しく、荷重による負荷も大きいのでということで、当社にお声掛けいただいたというものです。
―そうした大手メーカーのお仕事が回ってくる理由、御社が選ばれる理由は?
澤田) たいそうなことは何もありません。例えば、さきほどの食品メーカー様のケースですと、そのカメラを提供している大手メーカー様が、当社を知ってくださっており、当社なら信頼できるから、と巻き込んでくださいましたし、周辺の大手制御ソフト会社からも、当社なら、と言って営業をしてくださっているような感じです。
―そうした人的ネットワーク、信頼を築いてこられたということですが、特にどういう点が御社の信頼に繋がっているのでしょうか?
澤田) 私どもの仕事は専門分野ですので、お客様から明確な仕様や図面が出てくるというものではありません。あいまいな指示であることが普通です。ですので、お客様の思ってらっしゃることを、いかに粘り強く「汲み取って」とって、きめ細かに形にしていくかということが重要で、それをきちんと行ってきたということでしょうかね。
―なるほど。では最後に、今後の展望についてはいかがでしょう?
澤田) 昔は自動車関連のお仕事が大半でしたが、生産の海外シフトなどが進むにしたがって、他の分野に活動の幅を広げてまいりました。今後もさらに様々な分野に展開してまいりたいと思っていますし、当社の活動を多くの方々に知っていただければと思っています。
今後の展開が楽しみです!
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