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(掲載日:令和2年10月12日 ものづくり振興課 木村)
株式会社コトバデザイン(外部リンク)(精華町)の古谷代表取締役にお話をお伺いしました。
-「未来の対話を創造する・・・ひと寄添う対話インターフェースの創造と解放」とホームページに掲載されていますが、どのような事業をなさっているのか、お教えください。
古谷)「新たなインターフェース」を提供する会社として自然言語処理、対話制御等により独自の対話プラットフォームを開発しています。
-どのようなことを目指しているのでしょうか?
古谷)例えば、家から買い物に行くのに、スマホで自動運転車を予約し、自動運転車が迎えに来て、ショッピングモールのデジタルサイネージに案内をお願いし、お店まで音声一つで迷わずにいけたらいいと思いませんか。そのために色々なデバイスやサービス同士が連携し、誰でもどこでも対話で使いこなすことができるものを目指しています。
-それは便利ですね。ですが、現在もスマホやデジタルサイネージなどでは音声案内もあると思いますが。
古谷)現在もスマホやデジタルサイネージ、ロボット等、個別に音声認識の機能を持ったものはありますが、今あるサービスの多くは話かける時にボタンを押したり、周りの人の声が入ってしまったりして、うまく音声入力ができないケースが多いんです。そこで弊社は音声と画像を融合した対話の為のフロントエンド技術ににより顔の向きと唇の動きでロボットに話しかけている言葉のみを認知して対話するシステムを開発しています。
古谷)この技術の特徴は3つあり、1つ目は毎回ウェイクワード(音声アシスト機能を呼び出す際に用いる音声コマンド ex.OK! Googleなど)がいらないこと、2つ目はヘッドセットのように特定の人の声を拾うことができること、3つ目はスマホのように近づけて話さなくても音声を認識できることです。
-色々なところで活躍できそうですね。例えばどのような場所での利活用を考えておられますか。
古谷)会社の受付、百貨店の案内ロボットやショッピングモールにあるデジタルサイネージのキャラクターなど接客補助員として利活用ができると考えています。その他にも例えば業務用冷蔵庫と連携して、冷蔵庫の前で「扉を開けて」と言うと自動で開閉するなど、応用できることは様々あると思います。また、人からロボットに話かけるのではなく、ロボットから人に話しかけるようにもしていく予定です。
-ロボットから人にですか?
古谷)ロボットの前に人が来たことを検知して「こんにちは、何かご用件は?」や「どこにいきたいですか?」など最初の切り口がある方がユーザーとしても対話しやすいと考えています。
-確かに相手から話しかけられると話しやすくなりますね。では、最後に今後の展望等を教えていただけますか。
古谷)弊社のCOTOBA Agent(対話プラットフォーム)と開発中のロボットヘッドを組み合わせ、画像と音声を利用した行動な状況把握ができるものをつくり、必要とされる現場を支援していきたいと考えています。
-ありがとうございます。私も是非利用してみたいと思います。
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