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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:平成28年5月17日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
株式会社アルバス(外部リンク)の高田取締役部長にお話をおうかがいしました。
―まず、事業の概要を教えてください。
高田) 当社は、システム開発/運用からクラウドサービスの提供まで行うICT企業です。システムの企画、設計、開発、導入、保守、運用まで一貫しておこなっています。これまで多くのお客様の様々なご要望に対応しており主にWeb系システムやWindouws系システム及び制御組込系システム、近年ではスマートフォン向けアプリケーションやクラウドサービスまで幅広く対応しています。
―どういった開発・業務が多いですか?
高田) 1つは上場企業や大学、国・自治体などの基幹系システム等の開発、次にスマートフォン向けアプリケーションなどのモバイル系開発、3つ目が機器メーカーなどの業務運用支援です。近年では、自社の介護事業者向け業務支援クラウドサービス事業をスタートしております。
―大手メーカー等からの受注も多いようですね。強みはどういったことでしょう?
高田) 業務支援システム開発を随分長く行ってきました。各業界の固有のお仕事を理解し、客観的に見える化し、システム的に捉えるノウハウが蓄積されています。疑問を疑問として残さないよう、お客様との「対話」を重視しています。
―介護事業者向けのサービスも手がけられていますね。
高田) はい。介護事業者向けクラウドシステムの開発・提供を行っているのは、京都で当社のみです。
―例えばどんなシステムがありますか?
高田) 「おもいやりケアシステム」という、訪問介護業務支援のためのiPhoneアプリとWebシステムが連動したクラウドシステムがあります。国保請求系システムは他に多数ありますが、当社の「おもいやりケアシステム」は、訪問介護事業の業務支援に特化したシステムです。介護現場でiPhoneを使ってすぐにケア報告ができたり、ケア実施記録や業務日報などの必要書類が作成できたり、ケア履歴などケアサービスに必要な情報をリアルタイムで共有できたり、ケアマネージャーやご家族にケア情報をWebでお届けできたりするものです。現在お使いの国保請求系システムなどはそのままお使いいただけます。
―開発されたきっかけは?
高田) 訪問介護事業者様からのお声かけがきっかけです。超高齢社会に突入し「健康長寿」の重要性が増す中、「訪問介護」は今後ますます注目される分野です。しかし、一般的に訪問介護事業者様におかれましては、施設系介護事業者様に比べて少人数で運営されているところが多いですし、中にはホームページを開設されていない事業者様もまだまだいらっしゃいます。
―そして、今回「玄関みまもり」を開発されましたね。
高田) 一人暮らしやご高齢夫婦のみで暮らしてらっしゃるようなご高齢者宅の「玄関」の様子を、そのお子様などご家族の方に画像でお届けするサービスで、ご家族の暮らしをさりげなく見守っていただけます。具体的には、人感センサー機能がついたカメラを玄関に設置していただき、人(住人や訪問者)が通ると予め設定したメールアドレスに前後数秒間の写真が送られます。また、インターネット接続により動画のリアルタイム閲覧も可能です。
―見守りシステムは既に世に多くありますが、特徴は?
高田) まず、音声通話やセンサー感知ではないところ、そして何より、定期的にご家族にレポート報告するところです。これまで訪問介護事業者様向けのシステム開発に携わってきた中で、徘徊が多くなったご家族の悲壮なお声や、劇場型詐欺など訪問者への不安の思いなどを多くお聞きするなど、どういった点を心配されているかというのが分かってきましたので、それに対応しています。
―なるほど。今後の展開はいかがでしょう。
高田) 認知度を高め、多くの方々の安心をサポートしていきたいです。また、IoTの活用なども検討していきたいですね。
今後の展開が楽しみです!
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