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先輩職員インタビュー
プロフィール
森永 大吉さん
職種
獣医師
入庁年度
令和5年度
経歴
令和5年4月 南丹家畜保健衛生所 防疫課 現在
京都府職員を志望した理由を教えてください。
生まれ育った京都で、獣医師として幅広い分野で活躍し、府民の方々や社会に貢献したいと考え、京都府職員を志望しました。公務員獣医師を選んだ理由は、広く社会へ貢献できると考えたからです。食肉や牛乳、卵などの生産現場である農場での家畜衛生や食品の加工から流通までの食品衛生に携わり、食の安心・安全を守っています。また、狂犬病やインフルエンザなど人獣共通感染症の監視や防止対策を行い、さまざまな側面から感染症の発生を防止しています。
現在、担当されている業務について教えてください。
私が所属している家畜保健衛生所は、畜産振興を目的に、家畜の伝染病予防や家畜疾病の診断、飼養衛生管理の指導などを通じて、家畜衛生の向上を担っています。府内には4か所の家畜保健衛生所が設置されており、所属する南丹家畜保健衛生所は、府内で飼養される鶏の30%以上、牛では50%以上、豚では98%以上が飼養されている畜産が盛んな地域を管轄しています。現在は、家畜防疫員として家畜衛生に関わる業務全般を担当しています。家畜へのワクチン接種や採血を行い、鳥インフルエンザや豚熱、ヨーネ病といった重大な被害をもたらす伝染病の予防と監視に努めています。農場で発生した疾病が伝染病によるものか検査したり、再発防止のために巡回、指導を行ったりして、畜産物の生産性を高めることも業務の一つです。
今携わっている仕事のやりがいは何ですか。
家畜の伝染病の発生を防ぐことは、多くの家畜の生命を守ることや、農場の方々の生活の安定につながります。また、私たちが普段口にしている食の安全を守ることにもつながります。伝染病の発生を未然に防ぐために農場の方へ指導を行い、食の安心・安全を守ることにやりがいを感じます。
ある1日のスケジュール
時間 |
業務 |
内容 |
---|---|---|
8時30分 |
朝会 |
所内全体の予定や連絡事項などの共有 |
8時45分 |
メール確認・準備 | メールチェックや農場への巡回準備 |
9時00分 |
出張(採血) | 農場での家畜の臨床検査や検査のための採血、飼養衛生管理の点検 |
12時00分 |
昼休み | お弁当を食べてリラックス |
13時00分 |
血液処理 |
採血した血液の処理 |
15時00分 |
事務処理 |
出張の報告書や検査記録の作成など |
16時30分 | 翌日の準備 | 巡回のための準備 |
17時15分 |
退庁 |
|
休日や退庁後の過ごし方
よく野球などのスポーツ観戦をしています。テレビで観戦するだけではなく、球場まで応援に行くことも多いです。全国の野球場に応援に行くことが目標です。
仕事をする上で心がけていることやポリシーを教えてください。
伝染病に素早く対応することは、蔓延の防止や今後の対策に繋がりますが、誤った診断・対策を実施すると被害を増大させる危険性があるので、迅速かつ正確な検査結果を出すことを心がけています。また、家畜の飼養管理を行う農場の方々と直接コミュニケーションをとりながら対策や指導を行う機会が多いので、相手の目線に立ち、声に耳を傾けるなど、寄りそう姿勢を常に持つよう心がけています。
受験者に向けたメッセージをお願いします。
「獣医師」といえばいわゆる動物病院で診療をするイメージが強いと思います。しかし、京都府職員として働く獣医師は、家畜診療や検査に限らず、人の感染症や食の安心・安全など幅広い分野で活躍ができ、府民の皆様の生活を守るという使命感のある、大変やりがいのある仕事です。獣医学の知識や技術を広く生かしながら、多様な分野で学び、成長することができる職場だと感じています。京都府職員として皆さんと共に働く日を心待ちにしています。
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